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千葉雅也『センスの哲学』を題材に、共存人類学研究会の4名で対話をしていく読書会。 今回は「各自で『鷲田清一』の著作も読んで来よう!」と事前に計画。実際にどのように絡んでいくのか、いかないのか。全3回の3回目。 【ハイライト】 ありあわせの生活感 / 調味料 / 繋がりの発見 / 家や服に表れるセンス / 秩序とカオス / 秩序の収め方 / 俺は真面目に仕事なんてしたくねぇ / ルールを減らす / タスク管理との付き合い方 / 入れ替わる可能性に開かれている / 規制しないからこその調和 / うっかり調和 / そもそも存在する規律 / スタンダードを基準にしたくなるとき / 枠を発見する / 秩序をどこに設定するのか / 制作におけるテーマ設定 / 秩序の仮固定 / 言葉にできないもの / 共存の置き方 /...
Published 11/15/24
千葉雅也『センスの哲学』を題材に、共存人類学研究会の4名で対話をしていく読書会。 今回は「各自で『鷲田清一』の著作も読んで来よう!」と事前に計画。実際にどのように絡んでいくのか、いかないのか。全3回の2回目。 【ハイライト】 アフリカで流行るYohji Yamamoto / 服との思いがけない出会い / 彼らはカッコいい / どういうカッコよさなんだろう / 想定していたリズムからの逸脱 / アフロ民藝 / 繋げるところがセンス / 作り手の意図を超えるとき / 身体性と合うもの / “似合う”とは / 服と自分の掛け算がありそう / どこから見た”センスの良さ”か / 外的な評価を受けやすいのがファッション / 途中でやめる / 活動そのものを味わい尽くす / 自分で出会った感覚 / ここぞという時の手触り感 / DJは多元的しりとり / 入れ替えができること / ブリコラージュ / 鷲田清一ゾーン / 意味の前にある衝動 / 仮固定するところ 【登場した作品】 ・Yohji...
Published 11/08/24
Published 11/08/24
千葉雅也『センスの哲学』を題材に、共存人類学研究会の4名で対話をしていく読書会。 今回は「各自で『鷲田清一』の著作も読んで来よう!」と事前に盛り上がり、読書会に組み込むことに。実際にどのように絡んでいくのか、いかないのか。全3回の1回目。 【ハイライト】 featuring 鷲田清一 / 「あれってなんだったんだろう?」が見えてきた / 「リズム」というキーワード / 餃子とうどんのリズム / 美術館行く前に読むと楽しい本 / とにかく平易な文体 / 「意味」より「部分の繋がり」を見る / 秩序とは何か / ブランケットを掛ける季節になった / 世界が豊かになる捉え方 / さばうめご飯 / 一見関係のないものを繋げる / サスペンスっていいよね / 芸術以外にも広がる視点 / 熱とは別軸のところ / 食べ物を楽しむときのレイヤー / また餃子の話 / 並べ方 / アンチセンス /...
Published 11/01/24
下西風澄『生成と消滅の精神史』を題材に、共存人類学研究会のメンバー4人で対話をしていく読書会。お休み中だった前沢さんが、今回から復帰です。全3回の3回目。 【ハイライト】 哲学は存在する前提で読む / 見方が変わった読書体験 / 美しさを見出す / 時代背景を知る / 何に対峙しているのか / 文脈とアート / 誤読が全体にある / 黄色いだけのアート / 漱石の寝ている人の目線 / 正岡子規の話 / 受け取ったものを受け取る / この本も翻訳 / 写真のレビューでの発見 / 奥底にあるものが引き出される / 解釈の可能性に開かれる / 当たり前を問うことの希望 / 作る人でもあり受け取る人 / 自分の中の多元性 /...
Published 10/17/24
下西風澄『生成と消滅の精神史』を題材に、共存人類学研究会のメンバー4人で対話をしていく読書会。お休み中だった前沢さんが、今回から復帰です。全3回の2回目。 【ハイライト】 心の重圧を手放す気晴らし / 気晴らしは認知負荷を下げる / 気晴らしに救われている部分 / 哲学の美しさとは / 真理を希求する心 / 面々と繋がる営み / 触れること / 自身の心に返ってくる / 自然と共にある意識とティム・インゴルド / なぜ哲学をするのか / 共存していく中での哲学 / 知識人の捉え方 / 知性から始まる道 / 深掘ることは他者に開いていく行為 /...
Published 10/11/24
下西風澄『生成と消滅の精神史』を題材に、共存人類学研究会のメンバー4人で対話をしていく読書会。お休み中だった前沢さんが、今回から復帰です。全3回の1回目。 【ハイライト】 詩的な文章 / ついつい読み進めちゃう / 間接照明と合うエピローグ / 心の荷物をAIは背負ってくれるか / しんどい難しい本という印象からの変化 / 読書家は間接照明買いましょう / 平熱の本 / してやったり / おしゃれが目的ではない引用 / 考えることは人類を幸せにするのか / 考えに蓋をする不安定さ / 考える=立ち止まるではない /...
Published 10/04/24
猪瀬浩平『野生のしっそう』を題材に、共存人類学研究会のメンバーとゲストを合わせた計4人で対話をしていく読書会。今回もメンバーの前沢さんはお休みなので、代役ゲストとして、りおさんに来ていただきました。全3回の3回目。 【ハイライト】 主人公には簡単になれる / 多層的な主人公と脇役 / 矢印の向き / フォローの意味合い / 救世主ナンパ師再び / 始発と終点の淡い / 現像をしなかったVivian Maier / 認識していないプロセス / 巻き込まれる幸福感 / 気付いたら楽しかった / よく登場する思いがけずの話 / おっきい本を読んでいる / そのときの対話 / 助け合う循環 【登場した作品】 ・Vivian...
Published 09/20/24
猪瀬浩平『野生のしっそう』を題材に、共存人類学研究会のメンバーとゲストを合わせた計4人で対話をしていく読書会。今回もメンバーの前沢さんはお休みなので、代役ゲストとして、りおさんに来ていただきました。全3回の2回目。 【ハイライト】 贈与の倫理 / 大きな音への弱さ / ある意味の特権性 / 高速道路の逆走とルールの折り合い / マイノリティ性が霞むとき / 掬い上げるものなのか / 人間は一つの生物 / 持ちつ持たれつでええねん / それぞれの猫ちぐら / 物語性の捉え方 / 主人公でもあり主人公でもなさ / 脇役ってなんだ / 人間には物語性があるで終わりたくない 【登場した作品】 ・人類学とは何か(ティム・インゴルド) ・ラインズ 線の文化史(ティム・インゴルド) ・週刊少年ジャンプ ・コンビニ人間(村田沙耶香) ・マラガ・ピカソ美術館 ・Joel Meyerowitz Europa...
Published 09/13/24
猪瀬浩平『野生のしっそう』を題材に、共存人類学研究会のメンバーとゲストを合わせた計4人で対話をしていく読書会。今回もメンバーの前沢さんはお休みなので、代役ゲストとして、りおさんに来ていただきました。全3回の1回目。 【ハイライト】 パンデミックでの制限 / ミカンの旅 / 90歳の移動は大冒険 / “はじめに”で提示された物語 / ドキッとする語りかけ / ニヒリズムへの違和感 / 触れたという感触 / ミカンには何が付随していたのか / 渡すことで母数を増やす / うしろめたさの余地 / 食アンチ / 断ると怒る /...
Published 09/06/24
青木真兵『武器としての土着思考』を題材に、共存人類学研究会のメンバーとゲストを合わせた計4人で対話をしていく読書会。今回もメンバーの前沢さんはお休みなので、代役ゲストとして山田さんに来ていただきました。全3回の3回目。 【ハイライト】 共存人類学研究会を始めたきっかけ / 同族嫌悪 / 違和感を表明してみる / 自分の感覚に正直になる / 誠実になるゲームの呪い / ケアの時期 / 喋り切る場所 / 技術で聞く・ハートで聞く / 聞くことはモラルなのか / アウトなことを入れ替えていくだけの構造 / 現代アートと存在肯定 / 自分”たち”の声を聞く / 右手と左手を目一杯伸ばして掴んだのが中庸 / 存在してるからしょうがない / 黙って撮りたい /...
Published 08/16/24
青木真兵『武器としての土着思考』を題材に、共存人類学研究会のメンバーとゲストを合わせた計4人で対話をしていく読書会。今回もメンバーの前沢さんはお休みなので、代役ゲストとして山田さんに来ていただきました。全3回の2回目。 【ハイライト】 立ち位置をスイッチする / ベビーフェイスかつヒール / フォトグラファーの語る哲学が嫌い / 他者との違いの確立 / 良いように言わないといけない呪い / 嫌いでも仲良くできる / ミランダでいたいのか / 美は見出すもの / 楽しくなさそうなプロレス / 苦しさが伝わっちゃってるのかも / 個の体験から伝えること / 実際は楽しそう / コンテクストに触れている / 総体として読む / 何かと戦っている証拠 / 話半分で聞く / とある結果がその人だと思いすぎない / 作品とのギャップがある人たち 【登場した作品】 ・プラダを着た悪魔 ・オムライスラヂオ ・夜と霧(ヴィクトール・フランクル) ・人生があなたを待っている...
Published 08/09/24
青木真兵『武器としての土着思考』を題材に、共存人類学研究会のメンバーとゲストを合わせた計4人で対話をしていく読書会。今回もメンバーの前沢さんはお休みなので、代役ゲストとして山田さんに来ていただきました。全3回の1回目。 【ハイライト】 存在意義 / アシタカの例 / 二項対立の捉え方 / やっつけるための武器ではない / 余地のある話 / 過剰なまでの節度 / 葛藤の繰り返し / 90%の同意と10%のモヤモヤ / 苦しさの正体 / 正しさの主張なのか / まとめられない話 / 個人的な積み重ね / 矛盾の中の本質 / メタファーとしての格闘 /...
Published 08/02/24
スザンヌ・シマード『マザーツリー 森に隠された「知性」をめぐる冒険』を題材に、共存人類学研究会のメンバーで対話をしていく読書会。今回は前沢さんがお休みなので3人です。全3回の3回目。 【ハイライト】 返す宛先 / 恩送り / しょうもない瞬間に支えられる / クリスタルパスと野生の猫 / “暴”の解放 / 踊り散らす白Tキッズ / 植物に目的はあるか / 前回の歩み寄りの話 / 生き延びるための目的思考 / 栄養を与え合っている我々 / あえて無駄をする違和感 / ティムさん / この世界しかない / のびのびした木であるには / 傷をくるむ 【登場した作品】 ・コンパッション・マインド・ワークブック(クリス・アイロン、エレイン・バーモント) ・日向坂ちゃんねる(日向坂46) ・チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学(小川さやか) ・人類学とは何か(ティム・インゴルド) ・PERFECT...
Published 07/19/24
スザンヌ・シマード『マザーツリー 森に隠された「知性」をめぐる冒険』を題材に、共存人類学研究会のメンバーで対話をしていく読書会。今回は前沢さんがお休みなので3人です。全3回の2回目。 【ハイライト】 エビデンスの罠 / 耳を傾ける / 翻訳する / 翻訳者は透明ではいられない / 生きてきた螺旋 / 横に配置する / 家族だからで終わらない / これからの家族を考えたい / 木は養子を育てるのか / 気付いたら家族 / 2分の会話の豊かさ / 髪型を褒められる /...
Published 07/12/24
スザンヌ・シマード『マザーツリー 森に隠された「知性」をめぐる冒険』を題材に、共存人類学研究会のメンバーで対話をしていく読書会。今回は前沢さんがお休みなので3人です。全3回の1回目。 【ハイライト】 救われる可能性 / 直感を持ち続ける / 原点を問う / 生きがい / 女性のキャリアストーリー / 巻き込まれている / 菌類=わたし / 情熱ではないもの / 井戸掘りと帰還 / 行っているのか / 生態系への信頼 /...
Published 07/05/24
ティム・インゴルド『人類学とは何か』を題材に、共存人類学研究会の4人で対話をしていく読書会。全3回の3回目。 【ハイライト】 歩み寄る / 反応、しつづけよ / 畑というフィールド / 無視できないままならなさ / 流石にルンバは使う / 人種や文化で片付けたくない / 違いとは / 中のバラつきの方が大きい / まなざしによって定義される人種 / 写真のまなざし / まなざしから出発すること /...
Published 06/20/24
ティム・インゴルド『人類学とは何か』を題材に、共存人類学研究会の4人で対話をしていく読書会。全3回の2回目。 【ハイライト】 生活感とは / 有り合わせのもので生きる / どう生きるかの話 / フィールドワークしてない人はいるのか / プレイヤーって何 / 遠さと近さ / 掛け合わせる知恵 / 受け取り方 / フィールドに出ていない状態 / 言葉が落ちていく対話会 / 大好きな”うっかり”の話 / もらい事故の世界 【登場した作品】 ・はじめての人類学(奥野克巳) ・「シェルパ」と道の人類学(古川不可知) ・チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学(小川さやか) ・ブルシット・ジョブ...
Published 06/13/24
ティム・インゴルド『人類学とは何か』を題材に、共存人類学研究会の4人で対話をしていく読書会。全3回の1回目。 【ハイライト】 他者を真剣に受け取ること / learn with / 希望の書 / 違う目線から考えていける学問 / 反応・過程・関係 / 人々と共に研究する / そもそもを問える稀な人 / 鋭すぎる悪口 / テキストだけでは感じ取れないもの / 文化を切り取るだけではない / 人類学者としての仕事とは / 間にある人類学 / 安易に分割しない / ダーウィンどん引き / 生の存在 /...
Published 06/07/24
古川不可知『「シェルパ」と道の人類学』を題材に、共存人類学研究会の4人で対話をしていく読書会。全2回の2回目。 【ハイライト】 「道はない」と言えるのか / 散歩という最高の遊び / 居心地の悪さの捉え方 / スナップ写真への抵抗 / 他者の靴を履く・履かないのバランス / ジャズにおけるズレ / 即興的な道 / 乗っかってみる / 他者は異なるという前提を問う / 自己の多様性が置き去り / 環世界を移動する / 自分の理解の範疇で他者を理解しない / 語りを聞くこと / 知識と知恵 / 目の前の人に応答する / ブリコルールかつエンジニア / 言葉にしないでいること / 埋没と境界 / 道が出来ていく本 【登場した作品】 ・応答、しつづけよ。(ティム・インゴルド) ・暇と退屈の倫理学(國分功一郎) ・人類学とは何か(ティム・インゴルド) ・ウォークス 歩くことの精神史(レベッカ・ソルニット) ・岡潔...
Published 05/09/24
古川不可知『「シェルパ」と道の人類学』を題材に、共存人類学研究会の4人で対話をしていく読書会。全2回の1回目。 【ハイライト】 フィジカルの道・メタファーの道 / みんなで登山したい / 足跡がある安心感 / 誰と道を歩くか / ビカス(発展)とドゥカ(苦痛) / 多義的なシェルパ / 人が歩くと道になる(改めて) / 自己と道 / 道が出現する希望 / テクノロジーと道の在り方 / 瞬間で変化する道 / 車道と社会 / 道の一回性 / 立ち現れてくる道 / おからドーナツの道 / 通った道で自己が変容する 【登場した作品】 ・スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険(谷川嘉浩) ・言葉の展望台(三木那由他) ・いまファンタジーにできること(アーシュラ・K・ル=グウィン) ・ブラタモリ ・故郷(魯迅) ・ウォークス 歩くことの精神史(レベッカ・ソルニット) ・日常的実践のポイエティーク(ミシェル・ド・セルトー) ・岡潔...
Published 05/02/24
小川さやか『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』を題材に、共存人類学研究会の4人で対話をしていく読書会。全3回の3回目。 【ハイライト】 スペインの社会 / “ついで”に荷物を運んじゃう / “ついで"のヒッチハイク / 存在するだけでできる”ついで” / メルカリ隊員 / してもらったこととの帳尻 / 必ず良くなる / その場に居合わせたあなた / 申し訳なさは誰のためなのか 【登場した作品】 ・「その日暮らし」の人類学...
Published 04/11/24
小川さやか『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』を題材に、共存人類学研究会の4人で対話をしていく読書会。全3回の2回目。 【ハイライト】 繋がるための借り / 借りを清算しないことの効用 / 借りの結束と排他性 / 個人的には受け入れたい / 商売人の論理 / 全体を線で見ようとしすぎる / 聞かないことの心地よさ / 根拠が欲しい / 文脈なしに奢れるか / 福岡の恩送り / 世界への信頼がある / 釣り糸を垂らす豊かさ 【登場した作品】 ・「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済(小川さやか) ・借りの哲学(ナタリー・サルトゥー=ラジュ) ・PERFECT...
Published 04/04/24
小川さやか『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』を題材に、共存人類学研究会の4人で対話をしていく読書会。全3回の1回目。 【ハイライト】 信用と信頼 / “ついで”で回っている / 資本主義とインフォーマル経済だからこそ / フィールドワークの重厚さ / 人生に焦っているだけ / 江戸っ子気質 / 流動的なアイデンティティ / 出会いの楽しみ / 負い目 【登場した作品】 ・「その日暮らし」の人類学...
Published 03/28/24
宮本常一『忘れられた日本人』を題材に、共存人類学研究会の4人で対話をしていく読書会。全3回の3回目。 【ハイライト】 「助けない人だ」と線を引いてしまっていいのか / 村の中に色んな人がいるバランス感 / 救世主ナンパ師 / せっかくだからという縁 / 荷物を持ってしまった / 「『忘れられた日本人』をひらく 宮本常一と「世間」のデモクラシー」も同時に読んでみて / 役割がある / 生きるための”知恵”が詰まっている本 【登場した作品】 ・『忘れられた日本人』をひらく 宮本常一と「世間」のデモクラシー(若林恵・畑中章宏) ・宮本常一と渋沢敬三...
Published 02/27/24