第11回では、サイバー空間における防衛機能について議論する。昨今、インターネット上での経済活動の拡大と、大規模なサイバー攻撃への対応を目的として、国家が軍事的対応としてサイバー空間防衛機能を整備する動きが顕著になってきた。しかし、インターネットは、グローバルに展開され、国境なくサービスが提供され情報がやり取りされる。また、インターネットは、民間企業により構築・運用されている国がほとんどである。これは、国家が主体で運用・管理する他のインフラと大きく異なる点である。その中で、サイバー空間防衛機能に国家が関与することの諸課題について議論する。
Published 12/15/10