Description
第7回、第8回では、個人と社会のセキュリティを扱う。最初に個人が直面するセキュリティリスクについて議論する。特に、ソーシャルネットワークサービス(SNS)などの個人情報を利用した新しいサービスでのセキュリティリスクについて焦点を当てる。次に、国家を越えた犯罪、障害の責任について議論する。インターネットは、国境のないグローバルなインフラである。従って、インターネット上で発生した犯罪は、一国家内で処罰し解決できるとは限らない。また、インターネットの性質から、特定の国家で発生したネットワーク障害が、ネットワー世界に波及する可能性もある。そこで、各国家で法律、慣習が異なる中で、サイバー犯罪、障害の責任は、誰がどのようにして対応すべきかを議論する。