Episodes
期末レポートの中から、優秀なものを選び、優秀者がプレゼンテーションを行う。
Published 07/27/11
本科目の総括として、標記テーマ(サブタイトルを自由に設定)についてグループごとにプレゼンテーションを行い、質疑応答・ディスカッションをする。
Published 07/20/11
第9回、第10回の授業に対する質疑応答とディスカッションを行う。受講生はあらかじめ指定の課題文献を熟読しておくこと。
Published 07/13/11
アジアの連帯経済について、ゲスト(政策・メディア研究科後期博士課程3年笠井賢紀君)が講義する。アジアにはこれまで近年まで連帯経済という概念は浸透してこなかったが、連帯経済と呼べるような実践は数多く行われてきた。古くからある互助行為の事例を挙げた後、連帯経済の実践について積極的に交流を図っている「アジア連帯経済フォーラム」についても紹介し、今後の展望を考える。参考文献:恩田守雄(2008)『共助の地域づくり―「公共社会学」の視点』学文社馬頭忠治・藤原隆信編著『NPOと社会的企業の経営学―新たな公共デザインと社会創造』ミネルヴァ書房
Published 07/09/11
新自由主義(市場偏重)経済のオルタナティブといわれている「連帯経済」の概念を歴史的かつ政治経済学的に整理したのち、メキシコ・チアパス州とブラジルの事例を考察する。課題文献:山本純一(2006)「連帯経済―人間中心の経済の再生をめざして」『月刊オルタ』2006年2月号――――(2005)「連帯経済の構築と共同体の構造転換―メキシコ最貧困州チアパスの経験から」内橋克人・佐野誠編『ラテン・アメリカは警告する―「構造改革」日本の末来』新評論参考文献:西川潤・生活経済政策研究所編(2007)『連帯経済―グローバリゼーションへの対案』明石書店山本純一(2004)『メキシコから世界が見える』集英社新書――――(2005)「もうひとつの世界は可能か――第5回連帯経済ワークショップに参加して」『山本純一の視点』2005年11月14日号、http://web.sfc.keio.ac.jp/~llamame/
Published 07/06/11
第6回、第7回の授業に対する質疑応答とディスカッションを行う。受講生はあらかじめ指定の課題文献を熟読しておくこと。
Published 06/29/11
慶應義塾大学東アジア研究所の研究プロジェクト「東アジアにおける持続可能な発展」を紹介した後、担当者の研究課題である「持続可能な発展としてのフェアトレード」について、担当者がプロジェクトマネージャーを務めるJICA草の根技術協力事業の活動も紹介しながら議論する。課題文献:山本純一(2009)「開発支援とフェアトレードにおける中間組織の役割」田島英一・山本純一編著『協働体主義―中間組織が開くオルタナティブ』慶應義塾大学出版会参考文献:北野収(2008)『南部メキシコの内発的発展とNGO―グローカル公共空間における学び・組織化・対抗運動』勁草書房
Published 06/22/11
近代化論と開発主義を批判するポスト開発論を類型的に整理したのち、柳田国男と南方熊楠の思想や水俣での現地調査に大きく影響を受けた、鶴見和子の「内発的発展論」の意義とそれに対する批判、そして開発主義からの脱却をめざす「サブシステンス論」やヘレナ・ノーバーグ・ホッジの議論、そして持続可能な発展論を紹介する。参考文献:鶴見和子(1996)『内発的発展論の展開』筑摩書房――――(1999)『コレクション鶴見和子曼荼羅IX 環の巻 内発的発展論によるパラダイム転換』藤原書店郭洋春ほか(2005)『環境平和学―サブシステンスの危機にどう立ち向かうか』法律文化社岡本三夫・横山正樹編(1999)『平和学の現在』法律文化社郭洋春ほか(2004)『脱「開発」へのサブシステンス論―環境を平和学する! 2』法律文化社ビデオ『回生 鶴見和子の遺言 全2巻』藤原書店H・ノーバーグ・ホッジ(2003)『ラダック 懐かしい未来』(『懐かしい未来』翻訳委員会訳)山と渓谷社デイリー、H.E.(2005)『持続可能な発展の経済学』みすず書房 淡路剛久他編(2006)『リーディングス環境 第5巻 持続可能な発展』有斐閣
Published 06/15/11
第1回〜第4回の授業に対する質疑応答とディスカッションを行う。受講生はあらかじめ指定の課題文献を熟読しておくこと。
Published 06/08/11
ゲストスピーカー:纐纈(はなぶさ)あや氏(映画監督)纐纈監督からのメッセージ:2010年4月に『祝の島』が完成して以来、全国様々な場所に映画を届けてきました。訪れた先には必ずといっていいほど、地域で直面している問題がありました。原発、ダム、風力、基地、廃棄物処理場、高速道路、市町村合併、高齢化、過疎化…。それらは暮らしを根底で支えているはずの海や山や川の荒廃へとつながっていました。しかしそこには、祝島と同様に自分たちの愛すべき故郷を守りたい、元気を取り戻そうと奮闘している大勢の方々がいらっしゃいました。目に見える現象は違えど、それぞれが対峙している問題は大本でつながっているように思えてなりません。そして今、日本人として自然をどう捉えなおすのか、そこにこれからの鍵が あるのではないかと感じています。映画『祝の島』解説:瀬戸内海に浮かぶ山口県上関町...
Published 06/01/11
ゲストスピーカー:稲垣聖子氏(立教大学21世紀社会デザイン研究科)現在、開発により世界に広がる環境汚染は、深刻な問題を引き起こしている。水俣病事件は、日本が工業化を達成する過程で起こった事件であり、その先駆けとなった事件である。水俣病は、チッソ株式会社の工場廃水が原因で起こった有機水銀中毒で、現在も継続中の事件である。有機水銀の影響を受けた人たちは30万人とも言われているが、その全容は解明されていない。水俣病事件を出発点として現代の開発の問題について考えよう。参考文献: 石牟礼道子(2004)『苦海浄土』講談社文庫 原田正純(1972)『水俣病』岩波新書
Published 05/25/11
開発は好むと好まざるとにかかわらず近代化を志向する。その近代化とは何か、そして現在の近代化論とでもいうべきネオリベラリズム(新自由主義)に関する議論を概観する。課題文献:富永健一(1996)『近代化の理論――近代化における西洋と東洋』講談社学術文庫ハーヴェイ、D.(2007)『新自由主義――その歴史的展開と現在』「第3章 新自由主義国家」作品社参考文献:二宮厚美(1999)『現代資本主義と新自由主義の暴走』新日本出版社M・フリードマン(1984)『政府からの自由』(西山千明監修、土屋政雄訳)中央公論社金子勝(1999)『反グローバリズム――市場改革の戦略的思考』岩波書店―――(1999)『反経済学――市場主義的リベラリズムの限界』新書館内橋克人・佐野誠編(2005)『ラテン・アメリカは警告する―「構造改革」日本の末来』新評論に所収
Published 05/18/11
担当者の基本的な考え方を知ってもらうため、最初にその研究歴・活動歴を紹介する。次に、本科目の目的・授業計画を紹介し、「開発」の起源とその意味、開発問題とともに生み出された「低開発」「第三世界」という概念(言説)について考察したのち、100年に一度といわれる経済危機の中にあってなぜ地域(ローカル)の力が求められているのかを議論する。課題文献(宿題として読んでおくこと):鈴木紀(2001)「開発問題の考え方」菊池京子編『開発学を学ぶ人のために』世界思想社山本純一(2009)「書評『南部メキシコの内発的発展とNGO――グローカル公共空間における学び・組織化・対抗運動』」『アジア経済』第50巻第8号参考文献:Escobar, Arturo (1995), Encountering Development: The Making and Unmakig of the Third World, Princeton: Princeton University...
Published 05/11/11