第4講|時代遅れのソクラテス
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メディアの歴史から、人類の歴史が見えてくる。哲学者・岡本裕一朗さんの最新刊『哲学と人類』を、音声で解説する全11回のポッドキャストシリーズ「メディアの終わりの人類史」。 第4講は「時代遅れのソクラテス」です。文字がどうやって人間を変えてきたのか、文字がいかに強い意味を持ったのか、ギリシャ文字が生まれた時代を中心にお話いただきます。 ・「モノ」と「声」と「文字」を規則的に結びつける革新的な発明 ・作者は一人か複数か、そもそも存在したのか「ホメロス問題」 ・口承詩としての『オデュッセイア』 ・語り継がれたほうが記憶に残る ・ソクラテスはなぜ本を書かなかったのか、そもそも文字が書けたのか!? ・ソクラテスとプラトンの対立 ・心に一番近い音声言語、距離がある文字言語 ・詩と哲学の分離 ・デリダによる批判 etc... ●出演 岡本裕一朗 Yuichiro Okamoto 1954年生まれ、現在は玉川大学名誉教授、専門は近現代の西洋哲学。哲学は「世界を見るためのメガネである」がモットー。伝統的な哲学理論だけでなく、社会の具体的な領域にも関心をもち、それらを架橋する作業に勤しむ。『いま世界の哲学者が考えていること』(ダイヤモンド社)他多数の著書を発表。『哲学と人類』(文藝春秋社)では、メディアやテクノロジーを人類史的観点からまとめる。 ●聞き手 若林恵 Kei Wakabayashi 平凡社『月刊太陽』編集部を経て2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社を設立。著書『だえん問答 コロナの迷宮』(黒鳥社・2020年12月刊行)、『さよなら未来』(岩波書店・2018年4月刊行)、責任編集『次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方』。「こんにちは未来」「働くことの人類学」「音読ブラックスワン」などのポッドキャストの企画制作でも知られる。 ▼書籍紹介▼ 『哲学と人類 ソクラテスからカント、21世紀の思想家まで』岡本裕一朗著(文藝春秋社) 強いAI、遺伝子工学、デジタル監視社会、ビッグデータ、ポストヒューマン、仮想通貨、IoT、ポスト資本主義……人類はどこへ向かうのか? 石器に印刷術、デジタル経済圏まで「技術の哲学」で読み解く人類全史。 サピエンスの誕生から文字、宗教の誕生、書籍の発明からマスメディアの登場、そしてデジタル技術、バイオテクノロジー革命まで。 アリストテレス、カント、ヘーゲル、フロイト、マルクス、ニーチェ、キットラー、ドゥルーズ、ハラリ……世界の哲学者はこれまで人間と技術(テクノロジー)について何を考え、哲学を展開してきたのか。 古代から人新世まで、「技術の哲学」が解き明かすホモ・サピエンスの終焉。 ●制作 音楽  :大西 穣   企画制作:黒鳥社   録音・編集:FMサウンズ
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Published 04/23/21
メディアの歴史から、人類の歴史が見えてくる。哲学者・岡本裕一朗さんの最新刊『哲学と人類』を、音声で解説する全11回のポッドキャストシリーズ「メディアの終わりの人類史」。 第10講は「デジタルメディアとメディアの終焉」です。21世紀にメディアが終わるとはどういう意味なのか、デジタルテクノロジーがもたらす変化についてお話いただきます。 ・アナログメディアとデジタルメディアの分節 ・デジタル言語がすべての独立したメディアを吸収する ・デジタル情報は操作するのが簡単 ・「記憶」→「伝達」→「処理」 ・文章そのものが技術メディアに近づく ・ハイデガーの「技術論」とサイバネティクス ・ケヴィン・ケ...
Published 04/23/21