今そこにある危機
Listen now
Description
今般の東日本大震災に伴う被害は、大地震、津波、原発事故、風評被害という多重苦による被害が顕在化し、その被害規模だけでなく、被害の態様が従来の災害とは大きく異なるという特徴があります。震災対応については、様々な英知が結集され総力を挙げた支援がなされています。その一方で、「想定外」という用語によって、本来であれば事前に予見すべき問題についてまで、あたかも責任逃れのために言い訳の常套句であるかのように安易にこの用語が用いられている現状があります。さらに、初期の緊急性が求められる震災対策から、継続的・長期的な対策へと移行するにつれ、時の経過とともに危機意識が薄れ、適切な対応のための取り組みが頓挫したり、本来求められている検討とは異なる方向に議論が進むことが懸念されています。このような現状の中、ORF2011では、単なる「震災対応」という枠組みを超えて、危機対応のあり方を議論する場とします。‐ 小川和久(特定非営利活動法人国際変動研究所 理事長)・郷原信郎(名城大学教授)・平沢勝栄(衆議院議員)・神保謙(総合政策学部准教授)・新保史生(総合政策学部准教授)
More Episodes
本セッションでは、世界で活躍した女性アスリートにSFC出身の社会起業家とスポーツライターを交え、スポーツの魅力に迫る企画です。昨今の女性アスリートの活躍は目覚ましいものがあるが、世界で勝つためには、どのようなスキルが必要で、その習得に向けてどのように考え、実践し、どのような成長を遂げたかについて、さらに引退後のセカンドキャリアについて、女性アスリートの視点から語っていただき、スポーツの果たすべき役割や可能性について自由闊達に議論します。- 杉山愛(スポーツキャスター/元プロテニスプレイヤー)・清家輝文(編集工房ソシエタス...
Published 11/22/11
従来の少子高齢化社会の設計に関わる議論には、「少子高齢化」を前提とした課題解決に関するものが少なくありません。本セッションでは、「少子化」と「高齢化」の当事者自身と、「少子高齢化」の状態からの脱却の可能性について、国内外からのゲストスピーカーを交えて議論してまいります。社会経済制度、都市計画、死生観など、多様な視点から問題提起をすることで、少子高齢化社会をテーマとした「新しい『日本研究』」をご紹介いたします。-...
Published 11/22/11
今日「デザイン」は、人と人工物のあり方を計画し実現する、統合的な思考方法を現す言葉として定着しつつあります。それは、創る人の感覚、使う人の感性、見る人のあこがれなど従来の工学設計が扱えなかったファクターを設計に取り入れる手法であり、そこから、新しい人工物やコンテンツをデザインする未来が見えてきます。- 土佐信道(明和電機代表取締役社長)・中村勇吾(インターフェースデザイナー)・野田篤司(宇宙機エンジニア)・平野啓一郎(小説家)・山中俊治(政策・メディア研究科教授)
Published 11/22/11