Vol.017 好ましくない状況を変えるには -自分の完全さを表現する-
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私たちは興味がそそられるものに、自分が引っぱられてゆきます。 好きとか嫌いとか、楽しいとか怖いとかに関係なく、ただそれに興味があるので引き寄せられ、アタマから離れなくなってしまうのです。 そして、そのことについていつも考えをめぐらせ、こころのなかでそれを大切にします。 善くも悪くも、それを愛してしまっているのです。 自分にとって好ましくない状態、痛みや苦しみ、恐れなどが長くつづくとき、じつは無意識のうちにそのことにいつも注意が注がれ、愛してしまっているのです。 痛いところをいつも気にしていませんか? 苦しい状況について、そのことばかりを考えていませんか? 恐ろしい状況がもたらす結果について、あれこれ空想していませんか? 私たちは気がかりなことがあると、そのことばかりに気をとられて、いつも考えつづけ、大切にこころに抱いているのです。そのことを愛してしまっているのです。 「好ましくない状態を愛してしまっている」、それゆえに「こころがその状況を選択しつづけている」。このことに気づけていないので、その状況を変えようともがいてもなかなか変化を起こすことができません。 対処法としては、まず「無意識のうちに、この状況に注意を注ぎ愛してしまっていた」ことに気づきましょう。いつも考えつづけることで、その状況が自分にとってより現実味のあるものとなっていたのです。 気づいたら、ただこころを変えましょう。「私は今の状況を好みません。もうこれをやめたいです」と、こころに決めることです。 そして、新たに何を大切にするのかを決め直してみましょう。たとえば、「私の完全さ、豊かさ、愛からすべてのものを体験したいです」というように。 このように、好まない状況をキャンセルすることは簡単なのです。その状況と闘う必要はありません。ただ、こころのなかで間違って選択していたことを認め、決め直すだけよいのです。 手順としては、 1、「私は無意識のうちにこの状況を大切にしてしまい、自分に体験させつづけてきたようだ」と気づきます。 2、「でも、もうこの状況を私は望みません。私が望むのは、⚪︎⚪︎です(完全な私を体験することです・・・etc)」 3、そして、すべてにおいて完全さだけを見ることができる高い自己(ハイヤーセルフ)に、「私とともにこの状況を見てください。完全さを見ることができるように助けて下さい」とお願いしましょう。 ほんとうのところ、私たちはすでに完全な存在であり、大丈夫な存在なのです。 しかし、私たちがそれを忘れてしまうことで、どのような存在にでもなり変わることができます。小さな存在にも、惨めな存在にも、価値のない存在にも・・・それは自分のこころしだいなのです。 自分の完全さを忘れないためには、常にそれを表現してみようとすることです。 「私が完全な自分だったら、今どのように振る舞うだろう?」「豊かで愛にあふれた自分だったら、何ができるだろう?」 これは自分の完全さ、愛、豊かさを愛している状態です。いつもそのことを考えているからです。そして、愛され大切にされたものは、どんどんその存在を大きくしてゆきます。 好ましくない状況と闘いつづけるよりも、まずは自分のこころが間違った方
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どのような状況でも長くつづくと、それが「ふつう」になってしまいます。 人には高い適応能力があるので、たいていのことには慣れることができるのです。 しかし、「慣れる」というのは、じつは本来の自分ではない状態になることを意味しています。   なんとなくイライラする、もやもやする、どよよ~んとする・・・そんなときは「自分ではないものになっていますよ」ということを、心地悪さという感覚を使って知らせてくれているのです。   本来の自分とは、こころ安らかで幸せな状態です。それは、頑張ってなるのではなく、もともと自分に備わっている本質そのものです。澄みきった湖のように、静かで穏やかで平和な...
Published 11/08/24
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Published 10/25/24