ヨーロッパから追放されたアリストテレス哲学は、イスラム世界で花開く!「とにかく明るい安村」さんと中世アラビア哲学の意外な関係【中世哲学6】#42
Listen now
Description
中世哲学シリーズの第6話です。 前回までは西ヨーロッパを中心に話をしてきましたが、今回は東ヨーロッパとイスラム世界についてです。 異民族の侵入に見舞われなかった東ヨーロッパではキリスト教の支配力が強くな、ギリシア哲学の研究者たちは迫害を受けます。 彼らは安心して研究ができる地をイスラム世界に求め、そこでイスラム教とギリシア哲学が出会い、アリストテレスの哲学を軸とした壮大な哲学体系が発展していきます。 【目次】 0:00 イントロ  5:54 アリストテレス哲学はどうやってイスラム世界に取り込まれたのか? 15:26 「とにかく明るい安村」さんとアリストテレス哲学の意外な関係 18:07 キンディーとファラービー:「アリストテレスLOVE!」なイスラム神学者 25:09 イブン・シーナー(アヴィセンナ)が説明した「哲学者」と「預言者」の違い 31:57 イスラム世界でアリストテレス哲学が突如姿を消した理由 ▼X(Twitter)はこちら https://twitter.com/tanotetsu 感想などを「#たのてつ」でツイートしてもらえると泣いて喜びます! 【主な参考文献】 ◎おすすめ参考文献 『中世の覚醒』 (ちくま学芸文庫)  リチャード・E.ルーベンスタイン https://amzn.asia/d/0O8T4kk 『神を哲学した中世―ヨーロッパ精神の源流―』 八木雄二 https://amzn.asia/d/efzslMt 『トマス・アクィナス――理性と神秘』 (岩波新書) 山本 芳久  https://amzn.asia/d/3YvxnI4 『中世ヨーロッパ』 ウィンストン・ブラック https://amzn.asia/d/f8vPEC7 ◎その他の主要な参考文献 『中世思想史』 クラウス・リーゼンフーバー https://amzn.asia/d/b3XURGM 『西洋古代・中世哲学史』  クラウス・リーゼンフーバー https://amzn.asia/d/duERpzQ 『普遍論争』 山内志朗  https://amzn.asia/d/iK8YH7j 『天使はなぜ堕落するのか―中世哲学の興亡』 八木 雄二 https://amzn.asia/d/1gb8nQM 『哲学がわかる 中世哲学』 ジョン・マレンボン https://amzn.asia/d/3WJEev8 『哲学の歴史〈第3巻〉神との対話―中世』 https://amzn.asia/d/fsNXwJC 『トマス・アクィナス』 (講談社学術文庫)  稲垣 良典 https://amzn.asia/d/dI7wW9F 『アリストテレス』 (講談社学術文庫) 今道 友信 https://amzn.asia/d/5mmXHiL 『人と思想 39 アウグスティヌス』 宮谷 宣史 https://amzn.asia/d/fI6WoZu                                【おたよりお待ちしています!】 ご意見や誤りの指摘、二人への質問や要望は、コメント欄か下記「おたより箱」からいただけますと幸いです。 ▼おたより箱 https://forms.gle/Rv7YPGDb9LobiTMd8 ※哲学の専門家でも研究者でもない二人ですので、誤解や知識不足によって間違ったことを言ってしまうこともあると思います。その際は優しくご指摘いただけるとうれしいです。 【プロフィール】 ■タッシー 高知県高知市出身。2006年~2018年までAqua Timezのドラマーとして活動。 バンド解散のタイミングで、1度きりの人生なんだから全く違った形で社会に関わってみたいとの思いから、友人の紹介で(株)LiBに入社し、40歳で初めて会社員となり、しながわと出会う。年齢関係なく、アンラーニング・リスキリングは十分可能であることを証明するため日々奮闘中で、リベラルアーツにも少しずつ興味が出始めてきた哲学初心者。 ■しながわ 東京都昭島市出身。「哲学を勉強したいな〜」と
More Episodes
デカルト編の第13話(最終話)です。 このシリーズのはじめに提起した「デカルトは中世の人か、近代の人か」という問いにタッシーが答えますが、その答えは意外なものでした。 そして、デカルトの人生と哲学を知ることで、私たち日本人には、幸いにも東洋哲学と西洋哲学という「2つの引出し」が与えられていることに気付かされます。 「2つの引出し」を持つとはどんな意味なのか?それによって手に入る勇気と豊かさとは何か?ぜひお聴きください! 【目次】 0:00 デカルトが後世に与えた影響が大きすぎる件 7:52 デカルトは中世の人?近代の人?タッシーが出した答えは⋯?! 12:32 「心」ってあ...
Published 11/29/24
デカルト編の第12話です。 晩年に入ったデカルトが始めたのは、以外にも王女様との文通や、女王様への家庭教師でした(笑)  生まれながらの社交性で人脈をどんどん広げていく一方で、10代の頃に志した「哲学の木」という学問の一大プロジェクトは、『情念論』の刊行をもって完成したといえます。 しかしそのわずか3ヶ月後、デカルトは異国の地スウェーデンで息を引き取ります。 彼が最後に考えていたことはなんだったのか?デカルトの最期から目(耳)が離せません! 【目次】 0:00 物理学の発展を一気に復習!〜アリストテレスからニュートンまで〜 9:21 地球環境の破壊はデカルトのせい?デカルト...
Published 11/22/24