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第10回は、町田徹が経済ジャーナリストの立場から、アメリカとEUが中国製EVに対して追加関税を課すことに伴う世界や日本の市場への影響を考えてみます。
少し長い目でみれば、自由貿易体制に壊滅的な打撃を与え、世界の平和と安定を脅かす可能性もあれば、アメリカやヨーロッパの市場から締め出された中国製EVが日本や日本車メーカーの牙城だった東南アジア市場を席巻し、日本の主要な輸出産業、外貨獲得手段だった自動車産業に大きな損失を与える可能性もあるでしょう。
そのうえで、そうした予想される困難な状況に対して、日本政府と日本車メーカーが現在、それぞれ、どんな対応を見せているのか。そうした対応が、目指すべき方向と一致しており、適切と言えるのかもどうかもふかぼっていきたいと思います。