欧米の中国製EV追加関税の衝撃! 日本政府とメーカーが求められる生き残り策とは?
Listen now
Description
第10回は、町田徹が経済ジャーナリストの立場から、アメリカとEUが中国製EVに対して追加関税を課すことに伴う世界や日本の市場への影響を考えてみます。 少し長い目でみれば、自由貿易体制に壊滅的な打撃を与え、世界の平和と安定を脅かす可能性もあれば、アメリカやヨーロッパの市場から締め出された中国製EVが日本や日本車メーカーの牙城だった東南アジア市場を席巻し、日本の主要な輸出産業、外貨獲得手段だった自動車産業に大きな損失を与える可能性もあるでしょう。 そのうえで、そうした予想される困難な状況に対して、日本政府と日本車メーカーが現在、それぞれ、どんな対応を見せているのか。そうした対応が、目指すべき方向と一致しており、適切と言えるのかもどうかもふかぼっていきたいと思います。
More Episodes
第20回 今回は、GAFAのような多国籍企業を巡る最新の課税強化の動きを検証したうえで、そこで登場したキャッシュフロー課税の革新性や他の法人課税への応用ができるのかにもスポットを当てたいと思います。前回に引き続き税制にも詳しい経済学者の佐藤主光さんにお話を伺っていきます。
Published 11/15/24
第19回 今回は、実際には多くの方の懐具合に大きく影響するにもかかわらず、消費税ほど目の敵にされることが少なく、以前ほど、重税感を認識しづらくなっている「所得税」についてふかぼりしたいと思います。 今年度の国と地方の税収の合計を100とした場合、税目別で最大なのは、34.9%を占める消費課税ですが、個人の所得課税は26.7%とそれに次ぐ第2位の規模にあります。これは3位の法人課税の24.4%や4位の資産課税の14.0%を上回る大きな税目なのです。つまり、本来ならば、所得課税は、もっと納税者が重い負担だなと感じてもおかしくないはずですが、実際はそうはなっていないといって良いでしょう。所得税...
Published 11/08/24