Description
第13回、今回はふるさと納税を取り上げます。
この人気の寄付制度の背景には、地方自治体の財政難がありました。地方で生まれた人を教育・育成すると、成長した人が都会に流出。稼いで、収める税金は都市部に集中し、人材供給源の地方の財政は枯渇していたのです。そこで、この制度を導入しようと、ある県の知事が提唱したものの、地方財政を牛耳る旧自治官僚のサボタージュに遭い、改革は進みませんでした。そんなところに、剛腕の政治家が登場、新制度の創設を決断しました。ところが、なかなか定着しないので、普及策を追加し、ようやく今日の人気の制度に育て上げたのです。ところが、話はこれでハッピーエンドにはなっていません。人気が出過ぎて、それゆえの歪みが懸念されるところに来ているのです。
東京財団政策研究所・主席研究員の平田英明さんをゲストにお招きし、詳しくふかぼっていただきます。