1000万人が利用する人気の「ふるさと納税」の明と暗とは!?
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第13回、今回はふるさと納税を取り上げます。 この人気の寄付制度の背景には、地方自治体の財政難がありました。地方で生まれた人を教育・育成すると、成長した人が都会に流出。稼いで、収める税金は都市部に集中し、人材供給源の地方の財政は枯渇していたのです。そこで、この制度を導入しようと、ある県の知事が提唱したものの、地方財政を牛耳る旧自治官僚のサボタージュに遭い、改革は進みませんでした。そんなところに、剛腕の政治家が登場、新制度の創設を決断しました。ところが、なかなか定着しないので、普及策を追加し、ようやく今日の人気の制度に育て上げたのです。ところが、話はこれでハッピーエンドにはなっていません。人気が出過ぎて、それゆえの歪みが懸念されるところに来ているのです。 東京財団政策研究所・主席研究員の平田英明さんをゲストにお招きし、詳しくふかぼっていただきます。
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第20回 今回は、GAFAのような多国籍企業を巡る最新の課税強化の動きを検証したうえで、そこで登場したキャッシュフロー課税の革新性や他の法人課税への応用ができるのかにもスポットを当てたいと思います。前回に引き続き税制にも詳しい経済学者の佐藤主光さんにお話を伺っていきます。
Published 11/15/24
第19回 今回は、実際には多くの方の懐具合に大きく影響するにもかかわらず、消費税ほど目の敵にされることが少なく、以前ほど、重税感を認識しづらくなっている「所得税」についてふかぼりしたいと思います。 今年度の国と地方の税収の合計を100とした場合、税目別で最大なのは、34.9%を占める消費課税ですが、個人の所得課税は26.7%とそれに次ぐ第2位の規模にあります。これは3位の法人課税の24.4%や4位の資産課税の14.0%を上回る大きな税目なのです。つまり、本来ならば、所得課税は、もっと納税者が重い負担だなと感じてもおかしくないはずですが、実際はそうはなっていないといって良いでしょう。所得税...
Published 11/08/24