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これまでの授業を振り返り、喪という他者の喪失の契機が、人間の生きる根拠へどのように変貌するのか、その変貌における言語の役割を考える。
Published 01/13/09
喪失するのは、他者の存在だけではない。故郷、言語、伝統など自分の所属を明らかにするものをはぎとられた人々もいる。そうした文化事象の喪失と表象について考える。
Published 01/06/09
歴史は過去を対象とする。その意味はすでに「不在」となったものについて、いかに観察の対象を定め、分析・解釈をしていくかということである。この歴史における現在と過去の関係について考えていく。
Published 12/16/08
同じ歴史的事件を表象するにしても文学と歴史には微妙な差異がある。ディスクールと修辞の問題から、歴史叙述について考察する。
Published 12/09/08
未曾有の民族大殺戮であったホロコーストはしばしば未曾有であるがゆえに、「表象不可能」と言われる。この「不可能性」がはらむ言語表象の問題について考える。
Published 12/02/08
私たちは、近親者の死を体験したとき、それをどのように表そうとするのか。かけがえのない存在の表象の難しさについて考える。
Published 11/25/08
私たちは、近親者の死を体験したとき、それをどのように表そうとするのか。かけがえのない存在の表象の難しさについて考える。
Published 11/11/08
歴史的な災厄の中で多くの人が死ぬ時、その人々は往々にして犠牲者としてひとくくりにされる運命にある。その中で一人一人の個別性はどのようにして救い出すことができるのか、個人の記憶と表象の問題を考える。
Published 11/04/08
失恋という体験は、他者との関係を考える上できわめて本質的な問題を含んでいる。他者を失うことの否認、受け入れ、そして愛する対象への忘却がどのように表象されているのかを検討し、文学的ディスクールにおける喪の作業の道程を考える。
Published 10/28/08
私たちは、つねに喪失したものを覚えている存在である。記憶は喪を考える上で重要な要素である。またそれは共同体の紐帯とものなりうる。過去の記憶と共同性の問題において喪の問題を考察する。
Published 10/21/08
失われたものはいったいどのように表現すればよいのだろうか?また私たちのアイデンティティは、過去との関係においてどのように意味づけられうるのだろうか。喪失・過去・表象の関連性について考察してゆく
Published 10/14/08
喪についての理論1:フロイトの「喪とメランコリー」を分析しながら、喪という体験は人間にとってどのような重みを持っているのか考察する。
Published 10/07/08
「喪」とは人間の存在についてどのような意味をもつのか、授業の計画を説明するとともに、授業であつかう概念について説明する。
Published 09/30/08