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様相とバイオシミュレーション 2010
たったひとつの細胞の中にも、タンパク質に限っても数千種類の分子が存在し、相互作用しています。こうした細胞が、しばしば数兆以上集まって、多細胞生物の個体が構成されます。また、生命は、30億年以上の進化によって現在の姿へと発展してきたと考えられています。こうした、時空の双方にわたり極端に複雑な対象を理解するために、論理的に思考し、理論的、数理的に対象を捉えるアプローチは欠かせません。 この講義では、生命の起源、遺伝コードの確立、セントラルドグマの進化など、実験科学のみでは捉えがたい、しかし生命科学がいずれ取り組むべき魅力的な謎に対して、最新の生命科学の成果を踏まえた議論を試みます。
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私たちが目にしている地球上の生態系は、現在進行中の進化の一局面であり、また、この星で起こりえた進化のほんの一例にすぎません。私たちが体験する生命現象の多くは、存在している以上「可能である」ことは疑いがありませんが、「必然である」かどうかは非常に難しい問題です。論理学の領域では、様相という概念でこうした「必然性」「可能性」を取り込んで論理を構築する試みが行われています。最終回は、この様相論理学を生命科学に導入する可能性について、議論を試みます。
Published 07/08/10
生命現象をいかにして数理モデルに落とし込むか。生命プロセスは、単純に見える分子レベルの反応でさえ、物理化学の視点でみればおそろしく複雑であり、定式化されたモデル化手法はほとんどありません。現象を観察し、モデル化する過程には、何らかのアイディア、飛躍があります。代表的ないくつかの数理モデルを題材に、生命現象をモデル化する際の発想について考えます。
Published 07/01/10
生命システムを探究するアプローチのひとつとしてコンピュータ・シミュレーションがあります。数理モデルとシミュレーションによってなにを解明することが期待できるのか、その適性、可能性、そして限界を、実例をとおして概観します。
Published 06/24/10
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