Description
クオリア=体験質は、あなたを構成している意識の部分です。
リーダー活動は、突発的な出来事に対して、瞬時に対応していくことの連続です。
その時「ゆっくりと思案」している暇はありません。
とっさに判断し、行動しています。
また、人間はあることを「理解」することができます。
では「理解」とは一体なんなのでしょうか?
ロジャー・ペンローズは、「知性」は「理解」を前提とし、「理解」は「覚醒(意識)」を前提とすると説明します。
では「意識」とは一体なんでしょうか?
よく説明に用いられる比喩を紹介します。
もしあなたが「赤い夕日」に出会ったとします。
その「赤い夕日」は、あなたの方に感覚として向かってきます(感覚クオリア)。
そしてその時、その「赤い夕日」を感じたあなたの中から、その感覚に向かって何かがやってきます(志向性クオリア)。
その二つのクオリアが出会ったとき、「ああ、赤い夕日だ(もしかしたら綺麗な夕日だ)」と、あなたは理解するのです。
ここで一つの疑問が生まれます。
果たして私の感じた「赤い夕日」と、あなたが感じた「赤い夕日」、その「赤」は一緒だと言えるのでしょうか?
これは証明することができません。
少なくとも「赤い夕日」を見て感じること、想起すること、思うことは人それぞれなのです。
私たちの存在の源泉となっている意識には、クオリアが存在します。
そのクオリアとは、あなたがこの世界を生きてきた感覚のすべてです。
当然、豊かな経験をしている人には、豊かなクオリアが存在します。
なぜラジオで研修が成り立つのか?
なぜたくさん遊ぶことが大切なのか?
2021年現在、私たちはかつてほど、豊かなクオリアを持ちにくい時代に生きています。
ラジオ研修が、なんとなく聞き流すいい教材になればと願っています!