【夏目漱石】「私は悪い人を信じたくない。(硝子戸の中より)」
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「私は悪い人を信じたくない。それからまた善い人を少しでも傷けたくない。(夏目漱石 硝子戸の中より)」 人との出会いには嬉しさや期待と同時に、不安も生じるものです。文豪・夏目漱石は人と会う時、接する時にどのようなことを考えていたのか? その様子を窺い知れる一文を「硝子戸の中」より引用して朗読します。 【関連】Youtubeでも配信中「佐藤ゼミ」 https://www.youtube.com/@bungaku53 【関連】もっと夏目漱石の作品について知りたい人はこちら ・夏目漱石(中・長編小説)解説 https://youtu.be/qBjswEg4PkM ・このチャンネルでは、文学作品解説や文豪エピソードなど、文学を楽しむヒントを提供しています。読書を楽しみたい人や、社会人の学び直しなど、気になった人はチャンネル登録お願いします。 #読書 #文学
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「迷亭から見ると主人の価値は強情を張っただけ下落したつもりであるが、主人から云うと強情を張っただけ迷亭よりえらくなったのである。世の中にはこんな頓珍漢な事はままある。強情さえ張り通せば勝った気でいるうちに、当人の人物としての相場は遥かに下落してしまう。(夏目漱石 吾輩は猫である より)」 今回は「吾輩は猫である(夏目漱石)」の一場面を紹介します。強情を張っている本人は得意げに振舞うけれど、周囲からの評価は下がってしまう。そんな「頓珍漢」な様子を描いた場面です。興味をもった方は、ぜひ作品を読んでみてください。 後半は、北海道を旅行した話と、函館で「名探偵コナン」の聖地巡礼をした話をして...
Published 04/27/24
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Published 03/16/24