朗読『黒蜥蜴』#11 クモと胡蝶と 江戸川乱歩
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Description
岩瀬親子が大阪に戻って半月。 屋敷の警備を厳重にしたり、早苗の監視を増やしたり、黒トカゲの誘拐予告に対してできる限りの警戒を続けた効果なのか、いまだ怪しい人影は現れていない。 黒トカゲは誘拐を諦めたのではないか。そんなふうに屋敷の人間たちが気を緩めはじめた、ある日。 以前から注文していた椅子とソファのセットが応接間に届けられた。 原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫 BGM:『Time limit』Heitaro Ashibe DOVA-SYNDROME
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応接間でピアノを弾く早苗の背後に黒トカゲの魔の手が迫っていた、ちょうどその頃。 警護のため廊下に立っていた二人の書生は、応接間から物音がしなくなったことを不審に思い始めていた。 そこに早苗の様子を伺いに彼女のばあやがやってくる。 書生たちを𠮟りつけ、ばあやが応接間の扉を開けると、 そこいたのは早苗ではなく、異臭を放って長椅子に倒れ込む浮浪者だった。 原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫 BGM:『Evidence』稿屋 隆DOVA-SYNDROME
Published 11/18/24
Published 11/10/24
黒蜥蜴の逮捕に失敗したことを悔やむ明智は、東京から大阪の自宅へ帰る早苗に同行し、護衛を続けることにした。 一方その頃、同じ大阪市内。 夜の街を暗い顔をして歩く一人の女性がいた。 原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫 BGM:『押し寄せる不安』Make a field Music DOVA-SYNDROME
Published 11/04/24