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野外で脱水を予防しようと水を飲みすぎると「低ナトリウム血症」という別の問題を引き起こす…というのが前回(#25)の話でしたが、どうやって水を飲むのが最適なのか。低ナトリウム血症の予防には塩分を採るのがいいのか。経口補水液は??
今回も目から鱗の対策あれこれです。いままでの対策を見直すキカッケになるのかも…
※#25エピソードの続編です
喉の渇きに応じて飲むアプローチが推奨される
Wilderness Medical Society Clinical Practice Guidelines for the Prevention and Treatment of Heat Illness: 2024 Update.
高温の周囲環境(例えば ≧30℃)であっても、ウルトラマラソン中に『喉の渇きに応じて飲む』ことで、適切な水分補給をサポートできると実証されている
Ricardo J.S. Costa. Nutrition for Ultramarathon Running: Trail, Track, and Road. International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism, 2019, 29, 130-140
ナトリウムの摂取は長時間の運動中のEAHに対する防御効果はほとんどないか、まったくない可能性がある
Lawrence E A. Rehydration during Endurance Exercise: Challenges, Research, Options, Methods. Nutrients 2021, 13(3), 887
競技中、塩分を含む食品を自由に摂れるようにすべきだが、過剰飲水と組み合わされるとEAHを防げない
Wilderness Medical Society Clinical Practice Guidelines for the Management of Exercise-Associated Hyponatremia: 2019 Update