Description
世界で始めてのクローン哺乳類となった羊のドリーがウィルス性の肺がんに罹患し、わずか6歳で安楽死となりました。
ドリーは1996年に、成長した羊から取り出した乳腺細胞の細胞核を使って誕生し、その後のクローン動物づくりの先駆けとなった。
1998年にはボニーというメスの羊を産み、クローン動物も子孫を残せることを証明しました。しかし、2001年末ごろから、左後ろ脚に高齢の羊によく見られる関節炎の症状が出るなどして、すでにしられていたテロメアの短縮ともあわせて、クローン動物は親と同じ年齢に加齢した状態で生まれるのではないかとの可能性が指摘されていました。
生まれ付いての加齢と今回の疾病の原因は今後の解剖の結果が発表されることを待たなければなりませんが、クローン技術を安易に人間に適用しようとする風潮に警鐘を鳴らすものといえます。