Mowton_20021118
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料理人を泣かせるタマネギの酵素(ハウス食品工業の研究) Nature 419, 685 (2002)  タマネギを切ると、目や鼻にツンときて涙を出させる「催涙因子」が放出されますが、この因子はタマネギ特有の香味物質であり、タマネギが健康に良いといわれる理由となる物質をつくり出す生化学反応経路で自発的に生成すると推測されてきました。  したがって、この因子を取り除くような遺伝子操作を行うとタマネギの味は損なわれ、健康への効果も失ってしまうと考えられてきましたが、このたびのハウス食品工業の研究で涙を催す因子は、タマネギの味や効能とは関係の無いルートで作られていることがわかりました。  この成果を利用すると、味や健康への働きはそのままで涙の出ないタマネギを作ることも可能となりそうです。
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・SARSの死亡率が上昇中。 ・遺伝子を変異させる物質が存在する状態で電磁波を照射すると脳の染色体に異常が生じることが明らかになりました。 ・現代人はビタミン不足になりがちです。
Published 04/27/03
今週の話題は・・・・ ・学研の学習・科学の付録がミニサイズになってガチャガチャに。 ・SARS最新情報
Published 04/20/03
・共食いを下痕跡のある恐竜化石が世界で始めてマダガスカルで発見されました。 ・有効ではあるけれど、副作用の発言頻度も高い肺がん治療薬「イレッサ」の有効性と安全性を投与前に遺伝子診断できる技術が確立されました。 ・ビールを劣化させる「リポキシゲナーゼ」という酵素を持っていない大麦が発見されました。この大麦を使ってビールを造れば長期保存可能なビールを作ることができるようになるかもしれません。 ・養豚場の糞尿池を注意深く観察していた研究者チームがロドバクターというバクテリアが糞尿池の匂いを消す作用を持っていることに気が付きました。
Published 04/06/03