Description
私たちは、自分自身が、あたかも世界の多様性に身を委ね、そこで埋没しているように感じています。しかしそれは、最初に私たちの魂が自らを失い、さらに本来の姿に戻ることを世界が許さないので、そう感じるのです。
しかし、自分自身の中に自分を見出そうとする努力が目覚めたとき、高次の自我と低次の自我の闘いが始まるのです。
この戦い、この葛藤の中で私たちの気持ちは大きく揺れていきます。もしこの戦いに敗れたとすれば、私たちは自分の見失ってしまうことでしょう。しかし、私たちは祈りにおいて、この自分を見失う感覚やその気持ちを乗り越え、そしてついに、ヤコブの物語で示されているあの瞬間がやって来るのです。
朝日がヤコブを照らすとき、ヤコブの魂の夜の闘いは均衡が取れて、そして明るくなり、調和されるのです。私たちは自分を取り戻するのです。これこそ真の祈りが、人間の魂の中でどのように働くかということなのです。