Description
私たち人間の肉体は、外部にある物質と同じ、物理的性質とその力を持つものであり、そしてその同じ物質と力を継続的に変換させるものでもあるのです。これらの物質と力は人間の肉体を出入りし、そしてこれらが継続的に出入りするからこそ、肉体はその存続が可能になっているのです。つまり肉体は、外側の物理的な物質を通して絶えず自分自身を更新し、変化させることによってのみ存在することができるのです。
つまり私たち人間の肉体を、そのままの形で地球から切り離すという、その物理的な断絶は不可能なことなのです。私た人間の肉体は地球の要素との関係においてのみ存在することができるのです。物理的な物質やその力は、人間の肉体の内側と外側を出入りし、それによってのみ人間は自らの本質を保つことができるのです。これが人間の低次の部分の第一の構成要素である肉体の特徴なのです。
生命への力である、このエーテル体は、成長と生殖、生命現象全般の担い手であると同時に、それとはまったく異なるもの、すなわち、一過性の本能や欲望や情熱よりも永続的な性質を持つ、人間のあらゆる資質の担い手でもあるのです。高次の意味での正しい霊学の研究者になる人にとって、そこで行われる訓練は外的な学びに基づくものではなく、すべての霊学的訓練はエーテル体で行われるのです。
したがって、外的な知識をたくさん身につけるよりも、既に染み付いた性格的特徴を、たとえ一つだけでも変えることに成功するほうが、実際の霊的訓練においては、より多くのことを成し遂げたことになるのです。つまり、エーテル体がどのように経験を蓄積していくのかは外的特性として区別されるものであり、そしてエーテル体が何を必要としているのかは霊的に区別されるのです。
また、エーテル体は記憶そのものではなく、性質としての記憶の担い手でもあるのです。例えば、記憶する力がより鋭くなるとしたら、それはエーテル体の変化を意味するのです。・・・