Vol.2『カード・カウンター』(監督:ポール・シュレイダー)
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Description
『タクシードライバー』、『レイジング・ブル』など、これまでに数々の傑作を手掛けてきたポール・シュレイダーが監督・脚本を手掛け、盟友マーティン・スコセッシが製作総指揮を務めた最新作。主人公となるのは、刑務所で服役し、現在はギャンブラーとして慎しくも孤独な生活を送る元上等兵のウィリアム・テル(演:オスカー・アイザック)。ある青年との出会いから、人生を賭けた復讐と贖罪のゲームに巻き込まれていく様がスタイリッシュに描かれる。 ポッドキャストでは廣瀬さんのショット分析によって、奇しくも前回に続いてロベール・ブレッソンからの影響が明らかに。批評家時代のポール・シュレイダーが著した『聖なる映画(Transcendental style in film)』についてや、黒沢清監督『スパイの妻』との共通点、さらには”優れた映画”とはなんたるか、その真髄にまで迫っていきます! 縦横無尽に広がる話しを最後まで聴き逃さぬよう!
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「ワイズマンの新作タイトルにはなぜ『苗字』が含まれているのか?」 監督はドキュメンタリー界の巨匠フレデリック・ワイズマン。親子3代にわたりミシュラン三つ星を55年間保持しつづけるフレンチレストラン「トロワグロ」の裏側に迫ったドキュメンタリー作品だ。 ワイズマン監督の「細かい技がてんこ盛り」な本作。番組では少し趣向を変えて、今作の”お通し”部分ともいえる「最初の1時間」にフォーカスし、じっくり作品を読み解いていきます。それでは、縦横無尽に広がる話を聞き逃さぬよう! ※繰り返しますが、ネタバレ上等がコンセプトなので、未見の方はくれぐれもご用心を!
Published 08/25/24
Published 08/25/24
「アダム・ドライバーはまたしても”しょうもない男”なのか?」 『ヒート』や『ブラックハット』のマイケル・マン監督最新作。イタリアの自動車メーカー・フェラーリ社の創業者エンツォ・フェラーリ(アダム・ドライバー)を主人公に据え、私生活と会社経営の両面で窮地に陥った彼の激動に満ちた1年間を描く。 本作で多用される「ピン送り」は、「2つの存在が1つのショットの中でバラバラの時間を平行に生きる」ことを描き出していると廣瀬さん。マイケル・マン監督が製作総指揮として関わった『フォードvsフェラーリ』(ジェームズ・マンゴールド・監)との比較や本作における言語の問題に触れながら、作品を紐解いていきます...
Published 07/08/24