182. 不貞行為の定義: 法律 VS 聖書
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この音声では、不貞行為の定義と基準について、日本の法律との聖書の観点から考えてみます。
離婚の原因となる不貞行為は法律用語です。一般的には「不倫」と言われます。
法律と聖書の違いを明らかにし、本来の夫婦関係の祝福について考えたいと思います。
結論:心の中をきよく保つことが大切
1. 日本の法律による不貞行為の定義
2. 聖書の不貞行為に関する教え
3. 夫婦の性生活は神様からの祝福
1.日本の法律による不貞行為の定義
「彼はあなたに益を与えるための、神のしもべなのです。
しかし、もしあなたが悪を行うなら、恐れなければなりません。
彼は無意味に剣を帯びてはいないからです。
彼は神のしもべであって、悪を行う人には怒りをもって報います。」
ローマ人への手紙13:4
聖書は国が立てた法律を尊重するように教えています。
ですので、不貞行為に関しても、法律を見てみることは価値のあることだと言えます。
日本の法律において、不貞行為は民法第770条で「貞操義務違反」とされています。
これは、直接的に犯罪とはされていませんが、家族制度や婚姻関係に影響を及ぼす不法行為と定義されます。
配偶者の不貞行為が離婚訴訟において離婚を希望する側に有利な要素とされることもあります。
また、離婚の際の不貞行為によって苦痛を与えられた側からの慰謝料請求の根拠にもなります。
家庭裁判所は、不貞行為の影響を配偶者との関係にどの程度及ぼすかを総合的に判断し、離婚と慰謝料に関する判決を下します。
法的な不貞行為の範囲とは以下のようなものです。
「配偶者のある者が、その自由意志に基づいて配偶者以外の者と性的関係を持つこと」
つまり「性的関係を持つ」かどうか、ということが判断基準となるわけです。
「性的関係」を持たなければそれは不貞行為とはならないのです。
個人的なLINEのやり取りや、二人だけで食事に行くことは「性的関係」とは言えません。ですから、法的には不貞行為には当たりません。
別の言い方をすれば、異性愛の人間が同性の人とは絶対にしない行為ということになります。
いわゆる不倫だけではなく、性風俗店の利用も「配偶者以外の者と性的関係を持つこと
」ですので、不貞行為となります。
2.聖書の不貞行為に関する教え
「結婚がすべての人の間で尊ばれ、寝床が汚されることのないようにしなさい。
神は、淫行を行う者と姦淫を行う者をさばかれるからです。」
へブル人への手紙13章4節
聖書においては、不貞行為は神聖な結婚の契約に背く行為とされます。
神様の前に契約を交わし、結ばれ夫婦となった二人は性的な関係を他の誰とも持ってはならないと教えているのです。
結婚は神聖な契約であり、夫婦となったふたりは、生涯その誓いを守ることが求められます。
聖書が何かを人に命令するときにそれは人の幸せを奪うためではなく、守るためであるということができます。
聖書は「人はうわべを見るが、主は心を見る。」(Ⅰサムエル記16章7節)と教えています。
法律は外側に見える行為をさばきます。
しかし、神様は私たちの心の中で何が起こっているのかに関心を持っておられます。
イエス・キリストは言いました。
「情欲を抱いて女を見る者はだれでも、心の中ですでに姦淫を犯したのです。」(マタイの