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第5回、近年、AI・ロボット技術がめざましい進化を遂げていますその一方で、懸念されているのが、雇用をAIやロボットに奪われる、「AI・ロボット大量失業時代」ではないでしょうか
様々な所からAIやロボットが大量失業者を生むという予測の発表は相次いでいます。
AIを開発するとか教育するような職種が新たに誕生する可能性は高く、そもそも失業者が急増するとは限りませんが、そういった事態に備えて、税と社会保障の政策を今から大きく転換しようという議論は経済学や社会学の学者の間でよく出ています。
その中の1つとして、近年改めて注目されているのが、「ベーシックインカム」という税や社会保障に絡む制度です。
簡単に言うと、ベーシックインカムとは、「所得の有無や多寡などにかかわらず、すべての人に対して無条件で一定の額のお金を給付する」制度のことを言います。ですが、誰にでも直感的にわかると思いますが、導入するには大変な資金が必要になるはずで、その財源をどうするのか?何らかの増税が必要にならないのか?不公平感のない制度を構築できるのか?など、実に様々な課題があることもまた事実です。
そこで今回と来週の2回は改めて、「ベーシックインカム」に焦点を当てて考えてみたいと思います。