【朗読】短編小説「盲目と、三人の盲目の女」(#純文学 #朗読 #小説 #オーディオブック #作家 #恋愛 )
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Description
盲目の女を目にすると、流れていた時間が止まる…。今まで流れていた時間が偽物の時間で、止まった時間こそ、本当の俺の時間ではないかと錯覚を起こすのだ。「あなたは私が目が見えないから興味があるのよ」彼女は言う。「わたしと寝たら、きっとあなたは今いる時間には戻れなくなるかもしれない。それでもいい?」 「美世界」より~盲目と、三人の盲目の女~ 有城佳音 著/有城見萌 ピアノ・朗読  (Chopin Nocturne No.2 Es-Dur Op.9) 【Web Site】⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://b12.moo.jp/⁠
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少女たちとの行為は、決していいものではなかった。だけど俺はそれを求めてもいたんだよ。怯えたよ。だけど女の子たちがマリアと同じようになることが、社会への復讐のような悦びがなかったわけじゃない。大人になってセックス中毒になった俺と、女たちとの関係と似てるだろ...
Published 08/30/24
俺の抱える飢えも凍えも、流れる時間も、暗闇に隠れていることも。その行為じたいが社会に対する復讐のような優越的な悦びがあった。それがセックスだったら、俺はどれほどマリアのなかに射精したかわからない~作中より~ ─有城佳音著「異常者に見える月」Synchronicity─ 幼いころ少女と犯した罪。セックス以上の精神のセックス。独白。主人公を癒した少女は消え、蜂蜜を見つけたようにやってくる少女たち。性から逃げる主人公。男たちの欲望の対象/捌け口にされる女との出会い。哀しみの連鎖と依存。セックス中毒…。消えた少女が導く「世界の破滅」と「新生」。サイバー空間≒宇宙空間に流れる声。彼は異常者なの...
Published 07/26/24