Description
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230314/se1/00m/020/039000c
昨年10月の1ドル=151円の円安が一転して、今年は円高に振れた。円高はまだ進むという予想に筆者は循環論で反論する。
為替相場には“循環する習性”がある
為替相場では、2022年10月にかけて、1990年以来、実に約32年ぶりとなる1ドル=150円を超えるドル高・円安が起きた。それでもまだまだ「通過点」に過ぎないといった見方も少なくないが、その後は一転して急激なドル安・円高へ向かうところとなった。
このように「止まらない円安」から一転「止まらない円高」といった具合に激しい値動きが続いた中で、「やはり為替相場の予想は難しい」「予想できない」といった声を聞く。しかし、それは誤解だということを今回は述べたい。為替相場には株式相場などとは違う、「一定の範囲内を循環する」といった独特の習性があり、それを理解しないと「予想できない」となってしまうのではないか。
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