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教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第8回目はオリエントの歴史「東地中海沿岸②」【基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。
◇基本文
前1500年ごろ、遊牧民であったヘブライ人はパレスチナに定住し、その一部はエジプトに移住した。前11世紀末に、「海の民」の一派であるペリシテ人に対抗するため諸部族が連合して王国を形成した。ダヴィデ王のとき、イェルサレムを都とし、その子ソロモン王は支配領域を拡大し交易で繁栄した。
しかしソロモン王の死後、王国は南北に分裂する。北のイスラエルはアッシリア(前722年)に、南のユダ王国は新バビロニアに滅ぼされる(前586年)。数万の住民がバビロンに連れ去られ、後に「バビロン捕囚」と呼ばれる。
苦難のなかでヘブライ人は、唯一神ヤハウェを信仰し、神により選民としての特別な恩恵を与えられるという「選民思想」や、救世主(メシア)の出現を待望する信仰を生み出した。
約50年後に新バビロニア王国滅亡後、彼らは解放されイェルサレムに帰国しユダヤ教、旧約聖書を成立させた。