【5分で聴く♪文春新書】青柳雄介著『袴田事件 神になるしかなかった男の58年』
Listen now
Description
9月26日、戦後最悪の冤罪事件「袴田事件」の再審判決が下ります。1966年に袴田巌さん(88)が強盗殺人・放火の疑いで逮捕されてから58年――事件の深層を丹念に解き明かし、袴田さんをめぐる人々の感動的な物語を描いたノンフィクション『袴田事件 神になるしかなかった男の58年』が仕上がりました。             拷問に近い取り調べて”自白“させられ死刑を宣告された袴田さんは、徐々に精神の変調をきたします。〈机のろうそくに火が点けられた。これが燃え尽きるとわたしは死ぬし、世界は滅びるのだと思っていた〉(1981年11月8日)。あまりの苦悩に苛まれた袴田さんは、次第に自分自身を「全知全能の神」と思い込むようになります。ジャーナリストの青柳雄介さんは、まだ袴田さんが獄中にいた18年ほど前から取材を開始。2014年に再審と釈放が認められてからは、静岡の袴田さんの自宅近所に移住して密着取材を続けてきました。作品の舞台裏を青柳さんが語ります。  (聞き手:大石正輝・文春新書編集部)
More Episodes
「闇残業」「やりがい搾取」「洗脳された職員」など、介護ビジネスが抱える問題を描く相場英雄さんの社会派ミステリー『マンモスの抜け殻』をオーディオブックで聴いてみませんか? 『マンモスの抜け殻』のお求めはこちらから。
Published 11/22/24
そこは、喫茶店「シトロン」。叔母から店長を任されたやさぐれた青年とキャラが濃すぎるシニアたち。人生を語る読書会が始まった――本を読み、人生を語る、みんなの大切な時間を描いた小説『よむよむかたる』。思い出深い小樽の地を舞台に、本作を書き上げるまでを著者の朝倉かすみさんに伺いました。
Published 11/20/24
Published 11/20/24