#6 "演者に銃口を突きつける仕事" カメラスイッチャーの思考(福元昭彦さん 1/3)
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テレビ朝日技術局に所属し、「いきなり!黄金伝説。」などのバラエティー番組、「ニュースステーション」などの報道番組、その他スポーツ中継などに携わってこられて、現在御年59歳。#1~#3に登場いただいた関口さんのお弟子さんにあたり、技術職のなかでも"スイッチャー"という、裏側でカメラの割り振りを決める業務を担当されてきた福元さんは、いとうせいこうにとって"テレビの世界を支える、重要な下部構造の存在"に気づかせてくれた人物であるとのこと。書籍『職人ワザ!』でも彼を取り上げているいとうと九龍が、作り手と視聴者の両方の視点を組み合わせるスイッチャーの「どういう画を選ぶか」「生放送をどう成り立たせるか」、特殊な思考を掘り下げていきます。いとうはバラエティー番組でMCをしていた際、スイッチャーだった福元さんから、まるで"銃口を突きつけるような"スイッチングによって、なかば無理やりギャグを引っ張り出されたことがあるようで.... ■番組概要 毎週木曜日 最新話配信 出演:いとうせいこう、九龍ジョー 作家:竹村武司 ディレクター:中内竜也 プロデューサー:井上陽介(テレビ東京コミュニケーションズ)、柳橋弘紀 協力:Amazon Music Studio Tokyo ※番組内の用語注釈 ・01:17 【虎の門】2001年から2008年までテレビ朝日で生放送されていた深夜のバラエテイ番組。いとうせいこうが定期的にM Cを務め、「うんちく王決定戦」や「しりとり竜王戦」などの企画が人気を博した。 ・01:27 【職人ワザ!】2005年に新潮社から発売された、いとうせいこうの著書。扇子づくり、江戸文字からスポーツ刈りの達人まで、様々な職人の「ワザの秘密」を伝えるルポルタージュ。今回のゲスト、福元さんもスイッチャーとして紹介されている。 ・02:45 【師匠の関口】第1回のゲスト、元テレビ朝日のカメラマン・関口光男さん。 ・02:56 【サブ】副調整室。テレビ、ラジオなどの放送局でスタジオに設けられた音声や映像などを調整するための操作室をいう。略語で「サブ」と呼ばれる。 ・04:30 【朝まで生どっち】「虎の門」で放送されていた、いとうせいこう司会の討論コーナー。「ワールドカップVS Fカップ 興奮するのはどっち?」「天狗VSカッパ 生まれ変わるならどっち?」などをテーマに、意見を戦わせ、視聴者によるモバイル投票の数で決着する。 ・07:07 【井筒さん】映画監督・井筒和幸さん。「虎の門」では、映画を自腹で鑑賞し、評論する「こちトラ自腹じゃ!」のコーナーを担当。 ・07:14 【デカカメ】スタジオ収録で主に用いられる大型のカメラ ・07:59 【T D】テクニカルディレクター。技術スタッフをまとめる現場責任者で、スイッチャーと兼務することが多い。
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テレビというメディアの重大な構成要素である「音声」に関する考察を深めていった結果、話題は"どうしたら発言が使われるか"、ひいては"どうしたら売れるのか"という演者側の技術論まで発展。清水さんによると、実は撮影現場でタレントを"一番よく見ている"のは「音声さん」ではないかということで、特に"ながら視聴"されるようになったテレビで売れていきたい若手が意識するべきポイントを紹介してくださったことをきっかけに、「芸人講座」のような展開に。シーズン1最終回にして、いとうせいこうが当番組で「テレビの技術論」をやりたかった理由の核心へ触れます。エンタメの話題は尽きないなか、シーズン2の構想も飛び出すが...
Published 09/28/23