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おばあちゃんの話/幼さへの憐憫/平安時代の葬送/同じ煙になりたい/周囲の視線の冷ややかさ/三位追贈/輦車(てぐるま)/弘徽殿(こきでん)の女御/靭負(ゆげひ)の命婦/母の嘆き/帝の狡さ/宮城野の露吹きむすぶ風の音に小萩がもとを思ひこそやれ/父の遺言/帝の言い訳/鈴虫の声のかぎりを尽くしても長き夜あかずふる涙かな/いとどしく虫の音しげき浅茅生に露置き添ふる雲の上人
Published 05/15/22
皇子の袴着/継続する皇太子問題/オオカミ少年の悲劇/帝を縛る「限り」/虚しい勅命/ただ、一人の女として/限りとて別るる道のかなしきに いかまほしきは命なりけり/ただの男になり損ねた帝
Published 05/08/22
もう一人の皇子/公的な愛と私的な愛/実はちゃんと仕事を果たしていた帝/皇太子はどっちだ/帝が悪い/母としての扱い/右大臣家の女御の焦り/煩わしい女/皇居内汚物散布事件/最悪の改善策 ※桐壺の更衣が受けた嫌がらせについて、本文中に汚物や呪咀を意味する表現は明言されておらず、ただ「あやしきわざ」と書かれているのみです。しかし今回は話にインパクトを持たせるために、一条兼良や本居宣長といった古い学者の記述と、それを史料とした一部の研究者の説を参考にして、更衣の置かれた状況を説明しています。
Published 05/01/22
桐壺=部屋の名前/七殿五舎/最低の部屋/父の死んだ姫君/母の孤軍奮闘/乳人の不在/遠距離恋愛の弊害/必然的なとんでもないこと/祝福されぬ誕生 ※桐壺の更衣の母について、音声では皇族出身説を語っていますが、ここは諸説わかれるところのようです。本文中の記述は「いにしへの人のよしある」で、皇族とは明言されていません。ただ、どこかしらの旧家名門出身であろうということは見解の一致するところです。
Published 04/24/22
愛の悪循環/更衣は楊貴妃に似ている?/唐の名君、李世民/すったもんだの後継者問題/第三の女/暗闘の鬼、則天武后/若き英君、玄宗皇帝/傾国の美女
Published 04/17/22
源氏物語っていつの話?/「更衣」って何?/后の不在/やってくれたな紫式部/帝の好きな姫君ランキング、ではない/まぁ俺は関白太政大臣だから/帝のお仕事/愛も性も公務の人生/排除される天皇/一人の女がぶち壊したもの
Published 03/30/22
単なるラブストーリーじゃない/「源氏」ってなに?/国家財政の破綻/皇族が持っていないもの/光源氏は元皇族/藤原氏の他氏排斥/菅原道真の失脚/最後のライバルとしての源氏/安和の変/村上天皇と三人の息子/源高明の失脚/国家転覆の罪/闇の仕事人、源満仲/恋愛と出産が政治を動かした時代
Published 03/27/22
藤原道長とロミオとジュリエット/平安貴族の正式な結婚/貧乏姫君の悲哀/「北の方」を守り抜いた倫子/婿と舅の気まずい関係/召人(めしうど)/紫式部のメンタルを支えた女/お得意様/許せないタイプの男/きさきがね もししからずば よき国の若き受領の妻かねかもし
Published 03/23/22
清少納言の涙目エピソード/女房の房は独房の房/プライバシーはあってないようなもの/秘書兼雑用係兼家庭教師兼コンパニオン/目指せ玉の輿/蔑視の対象として/「顔が見える」女/世間知らずの妻よりも/貴族の娘の進路選択/平安時代の恋愛には存在しなかった概念/検閲/女房との恋/よしさらば つらさは我にならひけり 頼めて来ぬは誰か教へし ※話の流れに入れ損ねましたが、女房は仕える相手によって「内(帝)の女房」「宮(妃)の女房」「家(貴族の家庭)の女房」と区別されていたらしく、特に「内の女房」は、オフィシャルな女官的立場でした。
Published 03/19/22
村上天皇主催どきどきワクワク古今和歌集クイズ/知的なファーストレディ定子/夜もすがら契りしことを忘れずは 恋ひむ涙の色ぞゆかしき/祈りの文学としての『枕草子』
Published 03/13/22
地球外生命体かぐや姫/日常の中の異物/結婚観・男女観の相対化/身分秩序の相対化/帝が口にする「給ふ」/スペースウォーズのいできはじめの祖/かぐや姫に教わる「あわれ」の意味
Published 03/10/22