前編:「何者でもない」それが強み。夢中になれるものに、人生を賭けて見えた世界|鶴岡裕太(BASE株式会社 代表取締役CEO)
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BASE株式会社 鶴岡裕太さんとの対談を終えて―。 ----- 鶴ちゃんは、作家・村上隆の言葉を借りると、本当に「ブレないな」と。 鶴ちゃんが他の起業家と何が違うかって、凄くロングタームで物事を見れるところだと思う。やっぱり何者でもない時間が多分すごく長くて、その代わり時間はたっぷりあって。だからこそ、ある種大きい思想にベッドできたんじゃないかなと。当たり前のことだが、立場があると責任が発生して、ちゃんと上手くやらなきゃとか、家族のように何か守らなきゃとか思ったり。自分の世の中的立ち位置が決まったら「これが自分の役割だ」って、どうしても視点が狭くなったり、短い時間軸で考えることが増えていっちゃったりすることが多い。 でも鶴ちゃんは、それが何もないときに家入さんの壮大な思想を受け継いだ。だから、「どうやって実現するか」に大きくベッドできた。これって、20歳ぐらいに起業した強みでもあるし、真っ直ぐ向き合い続けてやりきれてる。ユーザーに向き合って、社会に向き合って、資本主義っていう大きいものに対峙にしながらやってるのは、鶴ちゃんの器の広さだし、壮大なスポンジ力があったということなのかなと思う。「気づいたら、起業という山を登っていた」と本人も言っていたが、ブレないからこそ、経営者としてある意味苦しむことなく、ミッションの実現に向けて走り続けられているのだろう。次の10年が楽しみで仕方がない。
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