わたし、狸穴ナミは、子どものころ、親に期待されていた。 音楽の教育も受け、絶対音感を手に入れた。 でも結局、わたしは音楽の道をドロップアウトし、 一般企業に就職するも忙しすぎて体調を壊し、 その間に、辛い恋愛とそれなりに楽しい恋愛をいくつか経験して、 いまは仕事も恋愛もほどほどが一番だと思っている。 なのに、２８歳の誕生日、わたしと彼氏の勇哉は、それぞれある事件に巻き込まれることになってしまった。 【私が聴いたあなたの過去】 狸穴(まみあな)ナミは、自身の誕生日を祝うために予約したレストランで恋人 高松勇(ゆう)哉(や)を待っていた。いくら待っても姿が現れないため、店の外に出て電話をかけると、勇哉の電話口から奇妙な音と女性の声が聞こえた。どこにいるのか問い詰めようとした瞬間、ナミはひったくりに合い、勇哉はその日現れなかった。後日、ナミは勇哉に、「どうしてあの日来てくれなかったのか？」と尋ねると、勇哉から「誘拐されていた」と予想外の返答があった・・・マミが抱える過去の恋愛と誘拐事件が交差するミステリーラジオドラマ。全10話2話以降はこちらからhttps://audee.jp/program/show/300008239