【オツ千vol.66】ノスタルジア・グノーシスのC世界(1846夜 大貫隆・島薗進・高橋義人・村上陽一郎編『グノーシス 異端と近代』)
Description
ダイコトミーではなくA、BorC。あらかじめ欠陥があるものを「世界」と名づけたとするグノーシスが示してきたのは、「orC」の世界たちを語る方法であった。ヘッセもドストエフスキーも、PKDもタルコフスキーも、いやいや唐十郎も椎名林檎も電気グルーブもグノーシスなのである。「世界」(モデル)と「世界たち」(ヴァージョン)との複雑な関係ごと語る編集グノーシスに坊主と小僧が迫ります。
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1846夜 大貫隆・島薗進・高橋義人・村上陽一郎編『グノーシス 異端と近代』
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そこにいてそこにいない定家、そこにいなくてそこにいる定家。新古今ニューウェーブの旗手、藤原定家が仕組んだのは、自らが歌から退出し景色だけを残し、ウツとウツツのあいだから感興を起こし、言葉から出て言葉へ出るということだった。定家の歌一つで文化だと言った堀田善衛の意図とはどういうことなのか。私たちが甦らせたい文化についても思索を深めます。千夜千冊エディション『面影日本』の全体解説はYouTubeで公開中。面影小僧になった一人オツ千、「おっかけ!千夜千冊ファンクラブ 敢談儀LIVE...
Published 11/14/24
藤末鎌初、武者の世に北面の武士でありながら妻子を捨て出家し、漂泊の詩人となった西行。晩年になるにつれ、ますます執着したのは散りゆく桜の面影であった。桜のうつろいにともなう心のざわめき、面影に所在を置いて歌を詠むということ。西行が日本人の心に残したものはなんだったのか。小僧の歌詠に連れながら、千夜の運びに酔いしれていただきます。千夜千冊エディション『面影日本』の全体解説YouTubeで公開中。面影小僧になった一人オツ千、「おっかけ!千夜千冊ファンクラブ 敢談儀LIVE...
Published 11/13/24