Episodes
京都市在住の哲学者が、毎回何かを紹介するポッドキャスト、Philosophy Gives Directions。 #10は、久々の収録とあって短め。とりあえず最近の原稿、「2010年代ヒット漫画の饒舌と沈黙」(『中央公論』2021年10月号)を紹介。ここでは、鬼滅の刃とYouTuberの語り方の類似性について論じています。あと、古田徹也さんの『いつもの言葉を哲学する』(朝日新書)のあとがきを例に、時々研究者が家族にも伝わる文章を書こうとするよ、という話をしている。 今回紹介した論考から派生した、下記イベントもよろしくお願いします:谷川嘉浩×林玲穂「何がキャラクターに饒舌と沈黙をもたらすのか」——『鬼滅の刃』HIKAKINから、「パラサイト」「イカゲーム」BTSまで、日本と韓国のヒットコンテンツから考える現代社会(2021/12/26, 15:00-) マイク変わったので収録の出来が不安な10回目でした。
Published 12/20/21
京都市在住の哲学者が、毎回何かを紹介するポッドキャスト、Philosophy Gives Directions。 #9は、久々の収録。とりあえず、最近観返した映画について語ることに。NHKのドラマをもとにした、阪神淡路大震災15年後の夜を描いた「その街のこども」、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 永遠と自動手記人形」、「モンスターズ/地球外生命体」、「メッセージ」について語る。何をどのように面白がり、読み解くかについて深い話ができればよかったけれど、ただ単なる紹介になったかもしれない。  あと、下記イベントもよろしくお願いします。『信仰と想像力の哲学』出版記念 谷川嘉浩×三木那由他 新しい哲学の語り方ー専門知と総合知を考えるー
Published 08/05/21
京都市在住の哲学者が、毎回何かを紹介するポッドキャスト、Philosophy Gives Directions。 #7は、ついに発売された『信仰と想像力の哲学:ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜』(勁草書房)のあとがきや終章を朗読したり、私なりの哲学書との関わり方、私が学部時代に経験した「哲学わからん」問題について話す回。 友人たちが世界最速読書会を二回も開いてくれたので、そこでのエピソードを切り口に、読書会とはどんな感じのものかについてだけでなく、私は哲学とどう関わっているのか、社会学と本書の関係はどのようなものかなどの問題に答えながら、学術書を読み慣れない人のための読み方のコツを解説したりもしている。でも、終盤には(噛み噛みだけど)ちゃっかり宣伝する、そんなPGD#7。(ちなみに、同書の参考記事はこちら。)
Published 03/29/21
京都市在住の哲学者が、毎回何かを紹介するポッドキャスト、Philosophy Gives Directions。 #6は、2020年最後に読んだ本、古川不可知『「シェルパ」と道の人類学』(亜紀書房)の話から入り、『信仰と想像力の哲学:ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜』(勁草書房)の表紙絵(後藤史春さん描き下ろし)について語り始める。 本論では、導入部分を朗読している。導入を読むことで、本書のコピー(帯文)のニュアンスを深く知ることができるからだ。「アメリカを考えることは、『私たち』を考えることだ。デューイという『集合知』を通して、アメリカ知識人の社会批評をたどる」というコピーについて、十分以上話続け、他者や状況から学び、影響を受けるということに特異的な才能を発揮したジョン・デューイという哲学者を今学ぶ意義について、ノープランで話し始める、そんなPGD#6。
Published 02/16/21
京都市在住の哲学者が、毎回何かを紹介するポッドキャスト、Philosophy Gives Directions。 #5は、二本立て。前半では、『信仰と想像力の哲学:ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜』(勁草書房)の第3章をベースに、自分の過去との付き合いについて考える。私たちは、自分を質的に変えるほどの大きな経験とどのように付き合えばいいのだろうか。羽海野チカ『三月のライオン』や青山軽『ストロボライト』も少しだけ登場。 そして後半では、ウェブメディア「まなびとき」に寄稿したコラム「自分の頭で考えないための哲学」を紹介する。「自分の頭で考えた」結果、ろくなことをしない問題について、ロバート・ライト『なぜ今、仏教なのか』やアントニオ・ダマシオ『デカルトの誤り:情動、理性、人間の脳』を取り上げつつ語り、「なぜ勉強した方がいいか」問題を裏側から論じていく、PGD#5。
Published 01/30/21
京都市在住の哲学者が、毎回何かを紹介するポッドキャスト、Philosophy Gives Directions。 #4では、分析哲学者L. A. ポールの『今夜ヴァンパイアになる前に』をとりあげる。ヴァンパイアになるか選べるならどうする?その道を選べば、これまで通りの自分ではいられなくなるかもしれない。そう考えると、「今夜ヴァンパイアになるかどうか」という不思議な問いかけは、私たちが人生の岐路でどう決断するのかという実存的な問いへと変貌する。 少しシリアスな主題にも負けず、新著『信仰と想像力の哲学:ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜』(勁草書房)の紹介や宣伝を差し挟み、著名なラジオパーソナリティの "commencement speech"(学位授与式での講演)に関する雑談も忘れない。もちろん「適職どこにあるのか」「就活どうしよ」な悩みにも答えていく、PGD#4。 (ちなみに、ラジオ内で話している「認識的」の原語は、"epistemic"なので、ここで訂正しておきますね…)
Published 01/28/21
京都市在住の哲学者によるポッドキャスト、Philosophy Gives Directions。 #3は、早速の番外編。三浦祥敬をゲストに迎えました。彼は、僧侶の松本紹圭さんとの共著本『トランジション:何があっても生きていける方法』を2019年に上梓しています。今回は、ゲストが原稿執筆のために思考を整理をしたいと連絡をくれたのをきっかけに、突発的に収録しました。トークテーマは、「どうして抑圧的な関係が生まれてしまうのか」。ハラスメントやマウンティングで地獄化する人間関係についてです。スピノザ、対立は悪いことなのか、エモさ、怒りの習慣、『ゴーグル』(豊田徹也)、カズオ・イシグロ、仏教とキリスト教などなど、話題は多岐にわたります。ビール(エビス!)を飲みながら、調子の悪いマイクとともにお届けする低音質のPGD#3。
Published 01/14/21
京都市在住の哲学者が、毎回何かを紹介するポッドキャスト、Philosophy Gives Directions。 #2では、解放奴隷という肩書を持つ古代ローマの哲学者、エピクテトスを扱う。彼が生きていたのは、もう2000年くらい前! 「そんなおじさんの話を聞いて何になるの?」という声が聞こえてきそうなところだが、実は最近、エピクテトスは日本で小さく人気がある(『その悩み、エピクテトスならこう言うね』など、関連書籍がかなり出ている)。眠気と戦いながらノープランで解説し始め、ついには悩み相談に答えていくPGD#2。
Published 01/11/21
京都市在住の哲学者、谷川です。ランチのときのようなトーンと言葉遣いで、少しだけ込み入った話題を使って、哲学に触れていくポッドキャスト。更新テストを兼ねた、挨拶回です。
Published 01/11/21