幸せ配達人
Listen now
Description
西本八重子(32)は、夫の浮気を疑っている。 夫に言い出せないまま、生活に追われる日々。 ある日、八重子の元に「幸せ配達人」(55)という、怪し気な男がやって来る。 なんでも、幸せを届ける仕事をしているという。 八重子は最初、断わるつもりでいた。 が、セールストークに乗せられ、夫への疑いを打ち明けてしまう。 男は、幸せの代償として、大切な物を差出せと迫る。 果たして八重子は幸せを手に入れることができるだろうか…。
More Episodes
Published 04/27/24
※作中にアラート音の表現があります。  昼下がりの平穏な時間。30代のその夫婦は、おやつに妻の作ったまんじゅうを食べている。夫はまんじゅうを見て、ふと、妻に問いかける。「まんじゅうの皮は、脳の外側にあり理性と司る『大脳新皮質』に似ている。中のあんこは、本能を司る脳の『大脳辺縁系』。人間の本質は『皮=理性』か、『あんこ=本能』か、どっちだろう?」平穏な時間を破る緊急アラート。夫婦の会話を、ほの暗い影が侵食していく。
Published 04/27/24
富岡舜(22)は小さな美容院をはじめるが、人と話すのが苦手。客はほとんどこない。そこに、突然の雨の中、中学生になったばかりの少女、神谷百合杏(13)が訪れる。「ヘアドネーションの看板をみて」やってきたのだ。百合杏が語る<雨の記憶>、亡き姉への想いに、そっと耳を傾ける舜。 ふたりの不器用な若者の彼らなりの生き方、社会への優しさのあらわし方、きいてください。
Published 04/19/24