【トマス・アクィナス2】「寡黙な牛」の鳴き声が世界中に響きわたる!大学紛争の真っただ中、四面楚歌で討論に明け暮れた日々が「スコラ哲学の完成」につながった #52
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トマス・アクィナス編の第2話です。 風雲急を告げる時代背景の中、トマスはついにパリ大学の教授となります。 しかしそこでトマスを待ち受けていたのは、四方八方からようしゃなくやってくる論敵からの攻撃でした。 キリスト教信仰とアリストテレス哲学を融合させ、スコラ哲学の頂点を極めたトマスですが、その考えは様々な思想から批判され、トマスはその応戦に必死でした。 しかしそのような論争を繰り返した日々がトマスの思想を練り上げ、やがて『神学大全』という大著を生み出し、「スコラ哲学の完成者」としてのトマスの地位につながっていきます。 今回も、トマスのおもしろ逸話もりだくさんでお届けします! 【目次】 0:00 師匠アルベルトゥス・マグヌスと出会い、「寡黙な牛」は吠えだした! 8:44 教授団vsドミニコ会!大学紛争の真っ只中でパリ大学講師に抜擢されたトマス 17:20 早起きな大学講師の生活と、字が汚かったトマスの驚くべき執筆方法 26:04 真理・酒・王・女の中で一番強いのは誰?・・・「討論」という大事な勉強方法 32:14 ドミニコ会のピンチを救え!再びパリ大学の教授に! 39:33 またも論争に次ぐ論争。冷静なトマスもついにブチギレた? 【主な参考文献】 ◎おすすめ参考文献 『トマス・アクィナス 肯定の哲学』山本 芳久 https://amzn.asia/d/4Zq68jC 『世界は善に満ちている: トマス・アクィナス哲学講義』山本 芳久 https://amzn.asia/d/9lOh4kZ 『トマス・アクィナス――理性と神秘』 (岩波新書) 山本 芳久  https://amzn.asia/d/3YvxnI4 『トマス・アクィナス』 (講談社学術文庫)  稲垣 良典 https://amzn.asia/d/dI7wW9F ◎その他の主要な参考文献 『聖トマス・アクィナス』 (ちくま学芸文庫) G.K.チェスタトン https://amzn.asia/d/1uH1eSR ​​『トマス・アクィナス「神学大全」』 (講談社学術文庫) 稲垣 良典  https://amzn.asia/d/af8j4y1 『哲学の歴史〈第3巻〉神との対話―中世』 https://amzn.asia/d/fsNXwJC 『アウグスティヌスとトマス・アクィナス』 エティエンヌ・ジルソン, フィロテウス・ベーナー https://amzn.asia/d/5njmmu0 【X(旧Twitter)】 ・日本一たのしい哲学ラジオ https://x.com/tanotetsu 感想などを「#たのてつ」でツイートしてもらえると泣いて喜びます! ・しながわ https://x.com/kosuke_shina ・タッシー https://x.com/tasshi_drummer                                【おたよりお待ちしています!】 ご意見や誤りの指摘、二人への質問や要望は、コメント欄か下記「おたより箱」からいただけますと幸いです。 ▼おたより箱 https://forms.gle/Rv7YPGDb9LobiTMd8 ※哲学の専門家でも研究者でもない二人ですので、誤解や知識不足によって間違ったことを言ってしまうこともあると思います。その際は優しくご指摘いただけるとうれしいです。 【プロフィール】 ■タッシー 高知県高知市出身。2006年~2018年までAqua Timezのドラマーとして活動。 バンド解散のタイミングで、1度きりの人生なんだから全く違った形で社会に関わってみたいとの思いから、友人の紹介で(株)LiBに入社し、40歳で初めて会社員となり、しながわと出会う。年齢関係なく、アンラーニング・リスキリングは十分可能であることを証明するため日々奮闘中で、リベラルアーツにも少しずつ興味が出始めて
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デカルト編の第12話です。 晩年に入ったデカルトが始めたのは、以外にも王女様との文通や、女王様への家庭教師でした(笑)  生まれながらの社交性で人脈をどんどん広げていく一方で、10代の頃に志した「哲学の木」という学問の一大プロジェクトは、『情念論』の刊行をもって完成したといえます。 しかしそのわずか3ヶ月後、デカルトは異国の地スウェーデンで息を引き取ります。 彼が最後に考えていたことはなんだったのか?デカルトの最期から目(耳)が離せません! 【目次】 0:00 物理学の発展を一気に復習!〜アリストテレスからニュートンまで〜 9:21 地球環境の破壊はデカルトのせい?デカルト...
Published 11/22/24
デカルト編の第11話です。 これまでは「我とはなにか?」「神は存在するのか?」といった形而上学的なテーマの話がほとんどでしたが、今回から雰囲気がガラッと変わります。 実はデカルトは、科学者としてガリレオ・ガリレイやニュートンにも劣らない功績をあげています。 慣性の法則をはじめとする古典物理学の基本となる概念について、デカルトはどのような貢献をしたのか? これまでとは一味ちがう「科学者デカルト」の思想にフォーカスしていきます! 【目次】 0:00 47歳のデカルトが始めたのは「王女との文通」?!  6:45 「自然は機械だ!」デカルトの自然観が科学革命をおしすすめた 14:...
Published 11/15/24