Description
トマス・アクィナス編の第7話です。
前回までは人間の感情の話をしてきましたが、今回は「神の感情」についてお話します。そもそも、キリスト教の伝統的な神学においては、「神には感情がない」とされてきましたが、それはどういう意味なのでしょうか?
そして、そもそも「神には感情がない」と言い切ってしまって本当によいのでしょうか?伝統的な神学を大切にしながらも、「神の愛」の意義を説き、そこから人間の理想的な生き方を導き出すトマスの哲学に注目です!
【目次】
0:00 感情は「受け身」でしか生じない?ギリシア語とラテン語に隠されたヒミツ
8:54 「神には感情がない」というキリスト教の正統教義、納得できる?
14:20 トマスの得意技が炸裂!「分ける」手法で神の愛を鮮やかに説明する
26:53 人間も「神のような能動的な愛」をもつことができる!
33:58 「悟りの境地」を目指すのではなく、欲望や感情を大切にするトマスの哲学
【主な参考文献】
◎おすすめ参考文献
『トマス・アクィナス 肯定の哲学』山本 芳久
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『世界は善に満ちている: トマス・アクィナス哲学講義』山本 芳久
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『トマス・アクィナス――理性と神秘』 (岩波新書) 山本 芳久
https://amzn.asia/d/3YvxnI4
『トマス・アクィナス』 (講談社学術文庫) 稲垣 良典
https://amzn.asia/d/dI7wW9F
◎その他の主要な参考文献
『聖トマス・アクィナス』 (ちくま学芸文庫) G.K.チェスタトン
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『トマス・アクィナス「神学大全」』 (講談社学術文庫) 稲垣 良典
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『哲学の歴史〈第3巻〉神との対話―中世』
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『アウグスティヌスとトマス・アクィナス』 エティエンヌ・ジルソン, フィロテウス・ベーナー
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※哲学の専門家でも研究者でもない二人ですので、誤解や知識不足によって間違ったことを言ってしまうこともあると思います。その際は優しくご指摘いただけるとうれしいです。
【プロフィール】
■タッシー
高知県高知市出身。2006年~2018年までAqua Timezのドラマーとして活動。バンド解散のタイミングで、1度きりの人生なんだから全く違った形で社会に関わってみたいとの思いから、友人の紹介で(株)LiBに入社し、40歳で初めて会社員となり、しながわと出会う。年齢関係なく、アンラーニング・リスキリングは十分可能であることを証明するため日々奮闘中で、リベラルアーツにも少しずつ興味が出始めてきた哲学初心者。
■しながわ
東京都昭島市出身。「哲学を勉強したいな〜」と思い、京都大学総合人間学部に進学。しかし大学で学ぶ哲学にはなかなか興味が持てず、法学部に転部。司法試験に合格し、大手法律事務所で弁護士として働