引き続き宮崎駿監督談義1978-1988、時は遂にスタジオジブリ発足へ。
『天空の城ラピュタ』(1986)接触時の追懐、コナンとパズー(とカミーユ)の差異、ライトフルーツソーダとイメージソングの件、オーニソプターと『デューン』、ロボット兵の哀しみとティディス要塞歴史的攻略戦、中年男達の屈託なき美少女信仰、伝声管越しの叙情とシータの胸越しの勇気、矛盾する大地讃歌と文明批判、「普通の少年」なる呪縛、ジブリと都市伝説、『となりのトトロ』(1988)の自然観、「かわいい」への執着、絶賛派の欺瞞的田舎観と否定派の侮蔑的マウント、キャッチコピー問題、ノスタルジーの拒絶と森への扉、ノイズキャンセリン...
Published 08/29/24
引き続き宮崎駿監督談義1978-1988、時はあのターニングポイントへ。
『風の谷のナウシカ』(1984)公開、『名探偵ホームズ』(1984)併映の経緯と動物アニメ、金田伊功・なかむらたかし・庵野秀明の起用と個性重視な作画体制、聖母性と残虐性、愛の奇跡とラストシーン、高畑勲の暗躍とキャラ映画、イメージソング・イメージガール問題、暴走する王蟲とナウシカの胸、村上龍の指摘と美少女信仰…
蟲愛づる青き衣纏いし少女が風で紡ぐ物語は、未だ糞便の通り道に過ぎなかった哀れな男達の混乱と依存を慈悲深く背負い、強靭と博愛を兼ね備えた抱擁に時代は大きく開進、曲解による露骨な主従関係への憧憬なども挿話に加...
Published 08/29/24
宮崎駿監督のフィルモグラフィーと共に生きて来た僕らがこの議題を俎上に載せることは必然的帰結であり、その上巻で取り扱うは主に1978-1988、つまりは創造的最盛期のディケイドであった。
『君たちはどう生きるか』(2023)ドキュメンタリーの作為的編集、東映動画時代の雑感、『未来少年コナン』(1978)の衝撃、NHKアニメ史とその功罪、大塚康生に立ちはだかる美少女信仰、高畑勲からの解放、ハイハーバーと戦争、つるべ打ちの終盤展開、一枚絵としての宮崎キャラとPCエンジン、三角塔と性癖、ギガント翼上に視覚される風圧、原作改変の権化、そして不遇の時代へ…
地を蹴り空を駆ける品行方正な野生児と鳥...
Published 08/29/24