6月下旬から7月上旬にかけて見た映画を中心にお話ししています。 ○Summary○ ・『フェラーリ』 ・『クワイエット・プレイス DAY 1』 ・『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』 ・サンボマスター『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』 ・その他お知らせ

早いもので今年ももう下半期突入しました。 2024公開映画を愉快なゲストと共に振り返ります。

来週は上半期振り返りをやります。

1998年にVシネマとして哀川翔主演で制作された『蛇の道』を、黒沢清監督自身の手でリメイクした今作をネタバレありでレビューします。 出演は柴咲コウ、『悪なき殺人』のダミアン・ボナール、『潜水服は蝶の夢を見る』のマチュー・アマルリック、西島秀俊など豪華キャスト。 日本映画史に輝く傑作であるオリジナル版との比較を軸にお話ししています。 〇Summary〇 ・食べやすくしたことで美味しくなくなった ・カットの強度が下がっている ・リアリティラインの設定 ・劣化した演出、怠惰なセリフ ・雄弁なルンバ

入江悠監督・脚本、渾身のオリジナル作品をネタバレありでレビューします。 河合優実演じるあんは、親からの虐待、売春、薬物と荒んだ暮らしをしていた。佐藤二朗演じる刑事・多々羅や、稲垣吾郎演じる記者の桐野との出会いをきっかけに新たな生活を始めるのだが…… 〇Summary〇 ・芝居を捉えられていないちぐはぐなカメラ ・キャラクターとその配役は疑問 ・物語の起点としての機能しかない人物 ・中途半端な暗さ、中途半端なえぐり方

「マッドマックス 怒りのデスロード」から9年。 待望のシリーズ最新作にして、戦士フュリオサのこれまでを描く前日譚をネタバレありでレビューします。 ジョージ・ミラー監督がアニャ・テイラー=ジョイとタッグを組み、新たな"物語"を紡ぎ傑作を生みだした！ 〇Summary〇 ・新しいアクションはまだある ・ジョージ・ミラーの物語=ナラティブ論 ・前作「アラビアンナイト 三千年の願い」にヒントがある ・ジョセフ・キャンベルが指摘した「千の顔を持つ英雄」の構造 ・「怒りのデスロード2」はもうすでに作られている ・旧三部作との類似性 ・ジャックは都合がいいキャラクターでも、フェミニズム的理想の男性像でもない ・イモータン・ジョーの物語～語られたこと、語られなかったこと～

5/12～6/1までに観た映画・ドラマを中心に、のんびりとお話ししています。 ネタバレはありませんのでご安心を。 〇Summary〇 ・『関心領域』を取り上げなかった理由 ・吉田恵輔『ミッシング』 ・刑事コロンボを相変わらず見ている ・結局『ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・ザ・キングダム』が一番面白い ・番組に寄せられたお便り、レビュー紹介

『前章』から約2か月、ついに『デデデデ』完結！ 浅野いにお原作の人気漫画の映画化作品をネタバレありでレビューします。 YOASOBIのikuraこと幾田りらとあのがW主演を務めていることでも話題の今作。 新キャストに竹中直人を迎え、物語は終幕へ…… 〇Summary〇 ・繰り返される描写のタルさ ・セカイ系？アンチセカイ系？ ・中途半端な冷笑 ・残念な既存曲の使い方 ・音声情報としての言語、文字情報としての言語

「孤狼の血」「凶悪」「死刑にいたる病」の白石和彌監督が時代劇に初挑戦！ 落語の演目「柳田格之進」を基にした復讐譚をネタバレレビューします。 主演は15年ぶりの時代劇主演となった草彅剛。 助演は清原果耶、中川大志、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼ら豪華キャスト。 〇Summary〇 ・白石和彌は持久力がない ・本作の草彅剛に侍としての魅力があるか ・もっさりした殺陣やその他演出 ・美術の美しさ ・そもそも「柳田格之進」は面白いのか？

デンマーク/オランダからやってきた話題のサイコホラー映画をネタバレありでレビューします。 バカンス先で出会った夫婦に誘われ、家に泊まりにいった一家に待ち受ける"胸騒ぎ"と悲劇。 「ミッドサマー」「イノセンツ」「ファニー・ゲーム」「バニシング/消失」と並ぶ胸糞ヨーロッパホラーの傑作！ 「Speak No Evil」の本当の意味とは？ 彼らが犯した罪とは？ ※エピソード中で「デンマーク/ノルウェー合作」と紹介していますが、正しくは「デンマーク/オランダ合作」です。 お詫びして訂正いたします。

5/5～5/11までに観たもの聴いたもの読んだものをズラッと紹介します。 ネタバレはありませんのでご安心を。 取り上げた作品 ・刑事コロンボ「二枚のドガの絵」「別れのワイン」 ・「大脱出2」藤井健太郎プロデュースの配信バラエティー番組 ・「私のトナカイちゃん」Netflixオリジナルドラマ ・「ラブアンドロイド 執事のアダムとぼっちな私」城定秀夫監督のエロVシネ ・「野坂昭如エッセイコレクション1 プレイボーイ」編:大庭萱朗(ちくま文庫) ・「ダニアースの唄」野坂昭如 ・「アキラ節」小林旭＆東京スカパラダイスオーケストラ

日本と台湾とを繋ぐ旅が、在りし日の青春と恋を思い出させる…… 台湾でベストセラーになった紀行エッセイにインスパイアされた話題の映画をネタバレありでレビューします。 監督は「新聞記者」「余命10年」の藤井道人 出演はシュー・グァンハン、清原果耶、道枝駿佑(なにわ男子)、黒木華、松重豊、黒木瞳、ジョセフ・チャン、北村豊晴。

「ゴジラ-1.0」のアカデミー賞受賞もあり、モンスターバース最新作も公開されたゴジライヤー。 「ゴジラvsコング」の続編がついに公開！ アダム・ウィンガードの放つゴジラ×コングの世界をどう観たのか？！ POP雑炊時代に「シン・ウルトラマン」の内容を完全的中させた、カシマの友人で特撮有識者のエジマさんをお招きして、ネタバレありで語ります。

「ハッピーアワー」「ドライブ・マイ・カー」などで国際的にも高く評価される濱口竜介監督最新作を、ネタバレ有りでトークします。 長野県の山間にある街で、住民の意思を無視したグランピング事業が始まろうとしていた。 それをきっかけに人々の間に存在する歪みが、予期せぬ形で露呈していく…… 大傑作です。

夢枕獏原作の小説から着想を得た新たな物語がいま動き出す！ 監督は佐藤嗣麻子、主演は山崎賢人。 助演は、染谷将太、奈緒、國村隼、小林薫、北村一輝、村上虹郎、ナレーターに津田健次郎と豪華キャスト。 陰陽師たちの間にうごめく陰謀に安倍晴明が挑む！

往年のアメリカンプロレスのスター、アイアンクローの使い手フリッツ・フォン・エリック。その一家は幾度となく悲劇に襲われた「呪われた一家」だった。 実話を元にしたプロレス一家の物語をA24制作で映画化！ 監督ショーン・ダーキンの確かな演出と、主演ザック・エフロンの素晴らしい演技が混ざり合った傑作をネタバレ有りでお話しします。

アカデミー賞作品賞受賞作「オッペンハイマー」をネタバレ有りで語ります。 念願のアカデミー賞監督賞を受賞し、名実ともに現代の巨匠となったクリストファー・ノーラン監督の最新作！ 原子爆弾を作り出したマンハッタン計画の中心人物、ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた大作。 キリアン・マーフィー、ロバート・ダウニー・Jr、フローレンス・ピュー、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ケイシー・アフレック、ラミ・マレック、ゲイリー・オールドマンら豪華キャストがひしめく今作。 ノーラン監督の芸風、技法、弱点を中心にお話ししています。

浅野いにお原作の漫画がついに映画化！ 宇宙からの侵略者が日常に溶け込んだ日本で暮らす2人の女子高生を中心に、普通で異常な日々を描いた今作をネタバレありでお話しします。 声の出演は、YOASOBIの幾田りら、あの、入野自由、島袋美由利、大木咲絵子、種﨑敦美、和氣あず未、白石涼子、津田健次郎、坂泰斗、杉田智和、TARAKOら豪華メンバー。 ぜひ鑑賞後にお聴きください！

謎のライター、雨穴が放った新感覚ホラーコンテンツがまさかの映画化！ オモコロ発のホラー映画をネタバレありでレビューします。 主演は間宮祥太朗、佐藤二朗のWキャスト。 川栄李奈、斉藤由貴、瀧本美織、高嶋政伸、石坂浩二など。 あなたの家には、おかしな空間がありませんか？

フランク・ハーバートのSF大河小説「デューン」を映画化したSF超大作「DUNE/デューン 砂の惑星」の続編をレビュー。 監督は「メッセージ」「ブレードランナー2049」でもおなじみ、前作に引き続きドゥニ・ヴィルヌーヴ。 出演はティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、フローレンス・ピュー、レア・セドゥ、 オースティン・バトラーなど豪華キャスト。 この春大注目の超大作を、一足早くお話しします。

「キック・アス」「キングスマン」で熱狂的支持を集めるマシュー・ヴォーン監督最新作をネタバレ有りでレビュー。 スパイ小説でベストセラーを連発するエリーの下に、スパイを名乗る謎の男が現れる。そしてエリーは世界的な陰謀に巻き込まれていく…。 主演は「ジュラシック・ワールド」のブライス・ダラス・ハワード。脇を固めるのはサム・ロックウェル、ヘンリー・カヴィル、ジョン・シナ、ブライアン・クランストン、デュア・リパ、アリアナ・デボーズ、サミュエル・L・ジャクソンなど豪華メンバー。 果たしてどんな話になるのやら。

「八日目の蝉」「ソロモンの偽証」の監督・成島出が、本屋大賞を受賞した町田その子の小説を映画化。届かぬ叫びを放ち続ける孤独な人々の交流を描いた今作。忖度なしネタバレ有りでレビューします。主演は杉咲花。脇を固めるのは志尊淳、小野花梨、宮沢氷魚、西野七瀬、倍賞美津子。若手俳優勢揃いの今作品をどう観たのか！

「ヘレディタリー 継承」「ミッドサマー」とヒット作を次々に生み出す現代ホラーの旗手、アリ・アスター監督の最新作をネタバレ有りでレビューします。 主演に「ジョーカー」のホアキン・フェニックスを迎えた今作。冴えないオヤジの地獄めぐりは、いったいどこへ向かうのか！