089.映画「お終活 再春!人生ラプソディ」(2024年)おむつの付録としてはいいのかもしれない
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「感想」 まず、この映画で2回も泣かされました。まさか2回も泣くとは思っていませんでした。ただし、面白い映画かというと、そうではありません。 再現ドラマなどでも泣くことがありますが、それはしっかりと泣かせるように作られているからです。この映画には泣かせるポイントが2つあり、丁寧に作られているのは間違いありません。劇場に入った瞬間、30ページほどの特典パンフレットを渡されました。それを見た瞬間、この映画は資本主義に毒された作品だと感じました。パンフレットにはエンディングノートのような内容が含まれており、葬儀屋や保険会社の情報が載っていました。 映画の中には現代的なお墓のシーンもありましたが、これが映画の宣伝の一部となっていました。一言でまとめると、教習所で見せられる「交通事故が怖いから気を付けましょう」といった再現ドラマの映像のような作りで、日本のテレビドラマの悪い要素が詰まっています。役者さんたちは素晴らしかったです。 音楽の使い方もキラキラしたものが常に流れており、嫌でした。しかし、最後のシーンだけは良く、橋爪功さんがとあることをして、その仕掛けは見事でした。全体的には、日本ドラマの悪い部分が目立ち、社会性が描けていないため共感できない部分が多かったです。 最終的には、親におすすめできる映画であり、老人ホームで流すには楽しめる作品だと思います。この映画が生まれたのは、こうした需要があるからでしょう。俳優さんたちはしっかりしているので見やすいですが、自分の好みではありません。それでも、今回は良い体験ができたと思います。正直、自分の両親もこういう形で終活した方がいいのかもしれないと感じました。 監督:香月秀之
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気づけばこの配信も100回目。ようやくこの数字に到達したわけですが、まぁ、他にもゲスト呼んだり、いろんな特別企画を挟んでいるので、実際の配信回数はとっくに100を超えています。でも「ただ一人で映画を語る」という枠の中で迎える100回目というのは、何とも言えない気持ちになりますね。 そもそもこの配信、何で始めたかといえば、一人で映画についてしゃべり続けることで、自分の表現力や伝え方を磨きたいと思ったからです。仕事に活かせればいいかなーなんて期待もあったわけです。まぁ、趣味と実益を兼ねて、筋トレならぬ“公開しゃべりトレーニング”って感じで。しかしですね、こうやって続けていくと気づきます、こ...
Published 10/28/24
Published 10/28/24