古いものから新しいものが創発されるノベーション(1132回)
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狂言の人間国宝の野村万作さんの言葉に震えました 曰く "これからは、新しいことをやるといっても、たんにこの新しいことというよりは、古い技法にのっとって、能や狂言でなければできない、新しいことを作るべきだと思います" ここから私は思いました 1、伝統の適応と進化 2、守破離 3、ずっけーノベーション MANSAIボレロなど、クラシックと狂言を掛け合わせたり、映像をふんだんに取り入れた舞台など、めちゃくちゃイノベーティブな活動をさせている野村萬斎さんですが その御師匠でもあり人間国宝でもある野村万作さんのイノベーションへの取り組み姿勢には、目から鱗が落ちる思いでした 何百年も続いている日本の芸能の最たる狂言においても、新しいことをどんどん取り入れる、それはまるで太刀川さんがいうところの進化思考における、進化と適応を繰り返して、ここまで来られたのだと改めて思いました そしてそのやり方については、古い技法に則ることがとても大事であるとのことは、武道や茶道における守破離と同じことなのかもしれないと思いました つまり、まずは守として、伝統技能を何十年もかけて習得することが大前提にあり、そこから始めて破壊し、離れることができるようになるのだと そしてもしそれができたとしたら、誰も真似のすることができない、ずっけーノベーションができるのだなと思いました これはもしかしたら、日本の芸能だけではなく、ビジネスの世界においても、これまでの日本固有の文化、制度、技術、ソリューションを、新しい価値と掛け合わせることによって、実はどこにもないオリジナリティあふれるイノベーションを創発できるのかもしれないなと 古い技法に則るからこそ、新しいイノベーションが創発される 古いものから新しいものが創発されるノベーション そんなことを思いました^ ^ 参考:NHK 芸能きわみ堂 選 野村萬斎、狂言の可能性は無限大だ 2024/4/19    https://www.nhk.jp/p/kiwamidou/ts/J8P9JNL4M9/episode/te/Z6L728227G/
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生物学者の福岡伸一さんの、自らの夢の方向性を掴んだ瞬間の話に心震えました 曰く "ある時、新種の虫を発見したと思ったことがあるんですよ 一体どうしたら調べられるかなと思って、図鑑に名前が載っていた上野の国立科学博物館にもってたんです そしたらですね、専門の先生がいるから聞いて見ましょうって、バックヤードに連れてってもらったんです はいったら、そこに先生がいてですね、その虫をみてくれて、「これはカメムシっていう虫の幼生なので、もうすぐほっといたらカメムシになります」っていうことで 新種を発見する夢は潰えたんですが、その時、私は別の発見をしたんです。...
Published 10/08/24
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Published 10/07/24