実際の企業活動を見てみると、国際的な事業活動をしていない企業はほとんど見当たらないと言っても過言ではない。実態として多国籍企業化する動きは、多くの事例が示すとおりである。特にエレクトロニクス産業や自動車産業などの場合においては、グローバルな規模での競争激化とともに巨大企業間での合従連衡も急速に展開している。この科目においては、歴史的視点に基づき、こうした企業行動の国際化、多国籍化の実態を自動車産業を中心に分析していく。先進国企業のみに限定せず、多様な国々からの国際企業について考察していく予定である。