EP#83 手相の「相」と首相の「相」。もとは同じ根っこにつながっている!
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4日に仕事始めだった方もいらっしゃると思いますが、4日が木曜なので、またすぐ土曜から今日まで3連休ですね。本格的な仕事始めはあしたからでしょうか。改めて、今年もよろしくお願いします。 僕は毎年、家族と3人で近くのお寺さまにお詣りにいくんです。そこで、お神籤を引いたら奇跡的に3人とも大吉でした。 「人相」とか「手相」なんていうことばがあるでしょ。この「相」ってどういう意味かごぞんじですか? 木偏に目と書く「相」は、もともとそれだけで占いの意味があったんです。「よく見る」っていうことを表していて、説文解字という中国の古い字書には、「易」に「地に見るべきものは木より見るべきなし」つまり「地上でみえるものは、木よりよく見えるものはない」って書かれているんです。 そこから姿や形を言うようになったんです。「人相」は、人の顔かたちのこと、「手相」は、手の指の形や、肉付きとか筋などの様子のことを言います。人相や手相をよく見ることから占うっていう意味になったんです。 「相」には「助ける」とか「互いに」とか「力を合わせる」っていう意味もあって、「相手」「相方」ということばも生まれたんです。「相談」は困ったときに、話にのることを言うでしょ。「相思相愛」も互いに思い愛されることをいうことばです。 「財務相」なんて具合に、大臣のことを「相」って新聞などのメディアで使われるています。この場合は「ショウ」って読むのですが、これは、「助ける」っていうことから、中国では君主を補佐する大臣を「相」って呼んでいたんです。 内閣総理大臣の略称が「総理」。「首相」って言い方もするでしょ。明治憲法では、内閣総理大臣は「同輩中の首席」という形だったんです。いまの憲法では、閣僚の任免権や、内閣を代表して議案を国会に提出する役目などが定められたので、「首相」は行政機関のトップの通称としてメディアなどでは使われるようになったんです。 ◇◇◇ 1月17日に『伝わる文章がすぐ書ける 接続詞のコツ』(前田安正著、すばる舎)が発売されます。 また、『注意ワード・ポイントを押さえれば文章は簡単に直せる』(前田安正著、東京堂出版)です。絶賛発売中です。 Amazonなどでお買いも求めいただけます。 ◇◇◇ 「ことばランド」では、取り上げてほしい「ことばの疑問」や感想をお待ちしています。お便りフォームからお願いします。 ↓ ↓ ↓ https://forms.gle/v4CNrTaroSPYuMgj6 未來交創(前田安正)HP https://kotoba-design.jp/ 江川みどりHP https://www.midori-egawa.com/
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