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ことばって雰囲気で使っていることの方が多いすよね。「雰囲気」も「ふいんき」っていう人も多いそうです。私の母は、「ブランド」のことを「ブラインド」と言い間違えていたし、「雲泥の差」をなぜか「うんぜいのさ」って言っていました。
言い間違えの類いは、日常会話なら笑っていられるのですが、就職や転職の場では。とんでもないことになる場合があります。ある人事担当者から、メールに書類を添付して提出してきた受験生が「宜しくご査収ください」と書くところを「宜しくご査証ください」って書いてきて驚いた、という話を聞いたことがあります。「査証は、VISAのことなのにねえ」って言うんです。
「査収」は「金品・書類などを調べて受け取る」という意味です。「査証」は「調べて証明すること」です。「査」は「調べる」という意味があります。査収も査証も「調べる」という点では一致しています。「考査」は「調査して検討する」こと。つまり、「試験」という意味です。「捜査」は「「まさに調べること」です。
ことばって周辺の言語環境に影響されるんです。その地方独自に流通することばを「方言」と言うんですが、これは「会社・組織」「仲間」の間のみで通用する単語や言い回しも含めて、「方言」と言っていいと思うんです。
そこで使われることばを、いちいち辞書で確認することはないでしょ?だから、いったん覚えると共通言語になって、それっぽい状況で使ったりするんですね。
せめて、就職や転職のときくらいは、いい感じのことばを使うときには辞書を引いた方がいいと思います。「査収」を「査証」と間違えると常識を疑われることにもなるので、注意しましょう。
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