Description
序)「福音への応答に力を集め」るために
・「福音」をキイワードに御言葉を学ぶ 7 週間を過ごす。
1)「福音」とは何か。
・Ⅰコリント 15 章 1 節~に明確な定義がある。福音とは神がキリストにおいて行われた事であり、エッセンスは十字架と復活である。
・福音=福音書といって差し支えない。これを「聖書(=旧約)に書いてあるとおり」理解する必要がある。
・新約聖書に収められている福音書以外の文書は、大まかに言って福音からの逸脱に対応するために書かれている。
・Ⅰコリントは「生活における複雑なすべての問題を『福音』というレンズを通して見直す」ことを求める書物である。
2)「福音から生まれたもの」は何か。
・「新しい人(人類)」と呼ばれる聖霊を宿した人間共同体(社会)である教会が、福音から生まれたものである。イースターからペンテコステの7 週間をかけて、これは歴史の中で実現した。
・「教会」はただの宗教団体ではなく、神様がこの世界に造りたかった新しい現実(あらゆる違いを越えてひとつになる世界)である。
・コリント教会の逸脱は、教会が何かをわかっておらず、教師の好みに基づいてグループを作り対抗意識を燃やしてしまったこと。
3)「教会」とは何か、何のためにあるのか。
・「神の畑」+「神の建物」=「神の宮」=教会である。
・「神の畑」…「畑」と訳されたギリシャ語は新約聖書で唯一ここだけ。普通の畑ではない。ここに「植える」のは「樹木」で、この動詞は、創世記 2 章 8 節のギリシャ語訳で、エデンの園を「設けた」と使われる。
・「神の畑(フィールド)」の中心に「神の建物」が建てられて、神殿(神の宮)が完成するはずだった。ソロモン神殿の壁模様はそのことを示す。
・ここでパウロが念頭に置いているのはエゼキエルの神殿で、複合建築物である。私たちが福音に応答して生きるなら、永遠に残る「金、銀、宝石」の建物になり、逸脱するなら「木、草、藁」となる。再臨の時に真かが試されるが、さばきは目的ではない。
・福音は、教会(=神殿)を生み出し、神殿は世界を癒す(=創造の回復)。
結)「教会」は「新しい世界」への突破口であり、せめぎ合いの場
・教会に力を注ぐことで、世界が発展する世界を求めていこう。