福音と教会~創造の回復のために~(コリント人への手紙第一3章6節~17節)
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序)「福音への応答に力を集め」るために ・「福音」をキイワードに御言葉を学ぶ 7 週間を過ごす。 1)「福音」とは何か。 ・Ⅰコリント 15 章 1 節~に明確な定義がある。福音とは神がキリストにおいて行われた事であり、エッセンスは十字架と復活である。 ・福音=福音書といって差し支えない。これを「聖書(=旧約)に書いてあるとおり」理解する必要がある。 ・新約聖書に収められている福音書以外の文書は、大まかに言って福音からの逸脱に対応するために書かれている。 ・Ⅰコリントは「生活における複雑なすべての問題を『福音』というレンズを通して見直す」ことを求める書物である。 2)「福音から生まれたもの」は何か。 ・「新しい人(人類)」と呼ばれる聖霊を宿した人間共同体(社会)である教会が、福音から生まれたものである。イースターからペンテコステの7 週間をかけて、これは歴史の中で実現した。 ・「教会」はただの宗教団体ではなく、神様がこの世界に造りたかった新しい現実(あらゆる違いを越えてひとつになる世界)である。 ・コリント教会の逸脱は、教会が何かをわかっておらず、教師の好みに基づいてグループを作り対抗意識を燃やしてしまったこと。 3)「教会」とは何か、何のためにあるのか。 ・「神の畑」+「神の建物」=「神の宮」=教会である。 ・「神の畑」…「畑」と訳されたギリシャ語は新約聖書で唯一ここだけ。普通の畑ではない。ここに「植える」のは「樹木」で、この動詞は、創世記 2 章 8 節のギリシャ語訳で、エデンの園を「設けた」と使われる。 ・「神の畑(フィールド)」の中心に「神の建物」が建てられて、神殿(神の宮)が完成するはずだった。ソロモン神殿の壁模様はそのことを示す。 ・ここでパウロが念頭に置いているのはエゼキエルの神殿で、複合建築物である。私たちが福音に応答して生きるなら、永遠に残る「金、銀、宝石」の建物になり、逸脱するなら「木、草、藁」となる。再臨の時に真かが試されるが、さばきは目的ではない。 ・福音は、教会(=神殿)を生み出し、神殿は世界を癒す(=創造の回復)。 結)「教会」は「新しい世界」への突破口であり、せめぎ合いの場 ・教会に力を注ぐことで、世界が発展する世界を求めていこう。
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序)『鋭い両刃の剣を持つ方』というイメージ表現 ・ヨシュア記 5 章 13 節の「抜き身の剣を手に持った主の軍の将」 ・民数記 22 章 23 節にも「主の使いが抜き身の剣を手に持って、道に立ちはだかっている」→重要で、緊急な警告を与えるための使者のイメージ ・「剣(ロムファイア)」は最強の武器の一つとされ、負けることのない強さの象徴であり、これが主イエスの言葉に適用されている。 ・イザヤ 49 章 2...
Published 11/24/24
序)福音への応答に力を集めて~朽ちない冠を共に受けよう~ ・朽ちない冠(第一コリント)=いのちの冠(黙示録)=金の冠=ギリシア世界の陸上競技の勝者のしるし 1)「王冠(ディアデーマ)」ではなく「冠(ステファノス)」 ・黙示録において王冠は、悪魔の象徴である竜がかぶっている。 ・王冠は権力の象徴で、人を従え、富をわが物にし、快楽と好き勝手をするというネガティブな側面を強調している。 ・この王冠を巡って、奪い合いが起こり、その背後に悪魔の暗躍がある。人との比較の中で得られる勝利が「王冠」に象徴されると言ってよい。 ・「冠」は、神の前に与えられたいのちを忠実に走り切る絶対的勝利。 ...
Published 11/17/24
Published 11/17/24