福音と奉仕~教会の経済を考える~(コリント人への手紙第一9章8節~18節)
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序)コリント人への手紙第一 9章のテーマは「自由」 ・後半は、過去の傷から自由になり、傷が絆を生む伝道の話として扱ったが前半は、人間との経済的依存関係からの自由がテーマになっている。 ・夫婦等で経済によって相手を支配し、依存関係をもたらすことは起こり得る。これが教会に忍び込む危険があった。 1)パウロの「パトロン」になろうとしたコリント教会の富裕層 ・当時「パトロン-クライアント関係」(富と名声の互恵的関係を結ぶ人間関係のあり方)というものが社会で一般的だった。 ・パウロはこれを拒否したので、コリント教会の一部はパウロの地位を下げる動きまでする。これに対し、パウロは自分の使徒のしるしを弁明し(1節~3節)4節からなぜ、パトロン関係を結ばないのかを説明する。 2)パウロの主張①「権利がないから断っているのではない」 ・教会のために働いたのなら、教会のお金で暮らす権利はある。 ・コリント教会のお金には「紐」がついているから、断っている。 ・11 節「御霊のもの」を蒔いたのなら「御霊のもの」が期待されるが、コリント教会の現状は、実を結んでいない。その状態で「物質的なもの」は「肉に属するもの」(2 つは同じ言葉)である。だからそれを受け取るのは「行き過ぎ」であるとパウロは皮肉を言う。 3)パウロの主張②「福音の実現のために断っている」 ・「福音する;ユーアンゲリゾマイ」という動詞の発見。十字架と復活によって、イエスは主、全地の王になった(昇天の意味)。この事実を受け取り、祝うことまでが「福音する」の意味に含まれる。 ・ルカ 4:18「貧しい人に良い知らせを伝える=福音する」とは、貧しい人にイエスが王であることを伝えて、祝宴を行うことまで含むとき、意味を成す。イエスと弟子たちは行く先々で「福音していた」。 ・16 節と 18 節にある「福音を宣べ伝える」は「福音する」が適切。伝道しないと災いではなく、福音しない(貧富の差の解消に取り組まない)ならその教会は災いになる。この状態では、教会からの拠出金で、貧富の差がずっと残ることになる。 結)現代の教会への 3 つの投げかけ~福音する教会になるために ① お金のことを考えることは重要:その意味、効果、作用について ② パトロン-クライアント関係が教会に入らないよう注意すること ③ 献金は自由であり、献金 100%で教会運営することは絶対ではないこと --- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/tanpopochurch/message
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序)福音への応答に力を集めて~朽ちない冠を共に受けよう~ ・朽ちない冠(第一コリント)=いのちの冠(黙示録)=金の冠=ギリシア世界の陸上競技の勝者のしるし 1)「王冠(ディアデーマ)」ではなく「冠(ステファノス)」 ・黙示録において王冠は、悪魔の象徴である竜がかぶっている。 ・王冠は権力の象徴で、人を従え、富をわが物にし、快楽と好き勝手をするというネガティブな側面を強調している。 ・この王冠を巡って、奪い合いが起こり、その背後に悪魔の暗躍がある。人との比較の中で得られる勝利が「王冠」に象徴されると言ってよい。 ・「冠」は、神の前に与えられたいのちを忠実に走り切る絶対的勝利。 ...
Published 11/17/24
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Published 11/10/24
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