「ちょっとだけ」でも災い~キリスト教会の失態に学ぶ~(マルコの福音書8章15節)
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序)人生を狂わせる力 ・私たちはみな、どうやって生きて行ったらよいか悩む者である。 ・私たちが善い人生を生きることを願っている神がおられ、聖書によって助けようとしておられる。(Ⅱテモテ 3 章 15 節) 1)「パン種」の比喩 ・「パン種」とは今の言い方で言えば「イースト」のこと。 ・「パン」が人生・いのちに相当し、パン種はこれを左右する力をもつ。 ・わずか(=「ちょっとだけ」)の「パン種」が全体に影響を与える。 2)気を付けるべき「パン種」~独善~ ・自分が正しいと思う感覚はだれもがもっているが「自分だけ」が正しいとなると「独善」に陥る。 ・「善」は人生を良いものに、世界を良いものにするはずだが「独」がつくと逆の働きをする。 ・日常的には「余計なお世話」が独善の現れであり、国中が独善に絡めとられるなら「正義のための戦争」が起こる。 ・キリスト教会は歴史的に、この「パン種」によって自らを膨らませてしまった。今もそうかもしれない。「正統主義」から暴力に発展する。 ・独善はよくないが、善そのものをあきらめるのも間違い。善を求めて対話しながら生きることが大切。 3)気を付けるべき「パン種」~抑圧~ ・「ヘロデ」とは王の名前に由来し、権力に物を言わせて、他者を支配するあり方が、2 つ目の「パン種」である。 ・「権力」そのものは、様々な「違い」から来る力の差において生じる。この力の差を使って、強い者が弱い者の自由を奪うなら「ヘロデのパン種」がうごめく。ハラスメントや虐待の「種」になる。 ・キリスト教会は歴史的に、この「パン種」によって自らを膨らませた。ローマ帝国の公認宗教になったところから、教会は絶大な富と権力をもつ組織になった。この「パン種」は膨らませた後に腐敗させる。 結)気づいて、取り除くために ・「パン種」を呼び寄せてしまう私たちの心の問題を「罪」と呼ぶ。 ・イエスの生き方こそ、罪のパン種から逃れて生きる道である。 ・腐敗しない「パン種」として聖霊が与えられる。
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序)福音への応答に力を集めて~朽ちない冠を共に受けよう~ ・朽ちない冠(第一コリント)=いのちの冠(黙示録)=金の冠=ギリシア世界の陸上競技の勝者のしるし 1)「王冠(ディアデーマ)」ではなく「冠(ステファノス)」 ・黙示録において王冠は、悪魔の象徴である竜がかぶっている。 ・王冠は権力の象徴で、人を従え、富をわが物にし、快楽と好き勝手をするというネガティブな側面を強調している。 ・この王冠を巡って、奪い合いが起こり、その背後に悪魔の暗躍がある。人との比較の中で得られる勝利が「王冠」に象徴されると言ってよい。 ・「冠」は、神の前に与えられたいのちを忠実に走り切る絶対的勝利。 ...
Published 11/17/24
序)黙示録の全体像と教会の個性 ・黙示録は 7 つのブロックでできている。 ・7は聖書的「完全数」と言い、完成、完了、全体、完全を意味する。 ・7つのサンプル教会へあてられた手紙(御使いに書き送れ→御使いによって書き送れ)は、すべての教会に当てはまる内容をもっていると同時に、4...
Published 11/10/24
Published 11/10/24