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序)人生を狂わせる力
・私たちはみな、どうやって生きて行ったらよいか悩む者である。
・私たちが善い人生を生きることを願っている神がおられ、聖書によって助けようとしておられる。(Ⅱテモテ 3 章 15 節)
1)「パン種」の比喩
・「パン種」とは今の言い方で言えば「イースト」のこと。
・「パン」が人生・いのちに相当し、パン種はこれを左右する力をもつ。
・わずか(=「ちょっとだけ」)の「パン種」が全体に影響を与える。
2)気を付けるべき「パン種」~独善~
・自分が正しいと思う感覚はだれもがもっているが「自分だけ」が正しいとなると「独善」に陥る。
・「善」は人生を良いものに、世界を良いものにするはずだが「独」がつくと逆の働きをする。
・日常的には「余計なお世話」が独善の現れであり、国中が独善に絡めとられるなら「正義のための戦争」が起こる。
・キリスト教会は歴史的に、この「パン種」によって自らを膨らませてしまった。今もそうかもしれない。「正統主義」から暴力に発展する。
・独善はよくないが、善そのものをあきらめるのも間違い。善を求めて対話しながら生きることが大切。
3)気を付けるべき「パン種」~抑圧~
・「ヘロデ」とは王の名前に由来し、権力に物を言わせて、他者を支配するあり方が、2 つ目の「パン種」である。
・「権力」そのものは、様々な「違い」から来る力の差において生じる。この力の差を使って、強い者が弱い者の自由を奪うなら「ヘロデのパン種」がうごめく。ハラスメントや虐待の「種」になる。
・キリスト教会は歴史的に、この「パン種」によって自らを膨らませた。ローマ帝国の公認宗教になったところから、教会は絶大な富と権力をもつ組織になった。この「パン種」は膨らませた後に腐敗させる。
結)気づいて、取り除くために
・「パン種」を呼び寄せてしまう私たちの心の問題を「罪」と呼ぶ。
・イエスの生き方こそ、罪のパン種から逃れて生きる道である。
・腐敗しない「パン種」として聖霊が与えられる。