Episodes
会津には『身不知柿』という名の柿があります。渋柿の為、渋抜きをしてから食されますが、最高の柿と称されています。そのまま食べても美味しいのですが、地元のお酢を使ったなますや味噌漬けにするのもオススメ!ところでこの『身不知柿』という変わった名前、その由来は幾つかあるそうです・・・。
Published 11/14/24
かつてより万病に効くとされていた高麗人参。江戸時代には朝鮮半島から輸入されていた高麗人参が高値で取引されていたのを見兼ねた当時の将軍、徳川吉宗は高麗人参の種を取り寄せさせ、全国の大名に育てるよう命じます。栽培が極めて難しいとされる高麗人参が一番よく育った土地の一つがこの会津だったそうです・・・。
Published 11/13/24
Published 11/13/24
会津若松から西に行ったところに三島という小さな町があります。一度失ったら2度と取り戻せない日本の農村や漁村の景観を守りましょうという趣旨の「日本で最も美しい村」連合にも加盟しているこの三島町。かつて、神様と人間の土地の分割点として社が建てられたと云われていますが、都会ではすっかり分からなくなったそんな結界が今でも感じられるところです。
Published 11/12/24
福島県の会津に山都町というところがあります。現在は合併して喜多方市の一部となっていますが、ここには『山都そば』というおいしいお蕎麦があるのです。かつては『宮古そば』とも呼ばれていたこの『山都そば』。お蕎麦自体の味を味わうために、蕎麦つゆなどを一切用いずに、飯豊山から湧き出る美味しいお水の中を泳がせてそのまま頂くというシンプルな食べ方がお勧めです!
Published 11/11/24
『ジャックと豆の木』という童話を子供の頃読まれたことがあるという方は少なくないと思います。日本で広く読まれている『ジャックと豆の木』はベンジャミン・タバルトという作家が1807年にイギリスで出した"The History of Jack and the Bean Stalk"というお話が元になっているといわれています。しかし実は日本にもこの『ジャックと豆の木』とほとんど変わらない内容のお話が民話として言い伝えられていた、というのはご存知でしたか?
Published 11/07/24
味噌ラーメンを頂くとき、やっぱりもやしが乗っていると嬉しいですよね!実はこのもやし、中国語では「豆苗」と書きます。日本で「豆苗」というとご存知の通り、もやしとは少し異なった野菜を指します。実は日本語の「もやし」にも漢字があるのですが、それは何だかご存知でしたか?
Published 11/06/24
今週は豆 - BEANSのお話です。まずはビールのお供として人気の枝豆。青いままの未成熟な大豆を収穫したものがこの枝豆なのですが、大豆、そして枝豆も今から6,000年以上前の縄文時代中期から食べられていたといわれています。これまでこの大豆は東南アジアが原産だと考えられていましたが、近年、衝撃の新説が話題となっています・・・。
Published 11/05/24
『万葉集』の歌人そして編者の大伴家持が越中国守として高岡に赴任し、この地で多くの歌を詠んだことから「高岡市万葉歴史館」という施設があります。そんな万葉の時代から高岡では美味しいお米があったという事から『万葉米』という名のお米もあるのです。この万葉米の調理方法というのが実にユニークなんですね・・・・。
Published 10/31/24
高岡出身の人物、林忠正は学生の頃よりフランス語に秀でており、明治時代初頭に日本の芸術や文化を西洋に広め、同時に西洋の芸術を日本に紹介しました。おかげで西洋、特にフランスでは日本の文化への興味が高まります。やがて食文化においても日本食がフランス料理に影響を与えるようになっていくのです。
Published 10/30/24
高岡は鋳物の街。浅草寺や高野山など著名なお寺で使われている鋳物は大体、高岡で作られていると言われています。しかし鋳物のように作る人が汗をかいて働かなくてはならない場所には、発汗で失われた塩分を補給するような食べ物を提供するお店が多いようです。そんな高岡で手打ち蕎麦を出してくれるお店に行きました。とっても美味しかったのですが、どこかで食べた覚えのある味。さて、その秘密とは・・・。
Published 10/29/24
集中力や元気の素と言われているアドレナリンという神経伝達物質。このアドレナリンを発見したのは富山県高岡市出身の高峰譲吉という人。高峰は明治13年に英国に留学。その後米国へ行き、永住することになります。しかし日本においてもあの渋沢栄一と共に現在も存在するあの有名な研究所の設立に大きな役割を果たします・・・。
Published 10/28/24
富山に流れる庄川の鮎を食べようと、砺波市にある「人肌の宿 川金」さんに伺いました。そこでは新鮮な鮎を焼きたてのままお客さんに出せるよう、工夫が凝らされています。そして鮎を頂いた後は川金さんのロビーにある喫茶「月の光」でエチオピアの野生のコーヒーを頂きました。
Published 10/24/24
毎年9月の初め、富山市の八尾というところでは「おわら風の盆」というお祭りが行われています。音楽も踊りも独特のこのお祭りは大人気で、毎年20万人を越える観光客がこのお祭りに訪れるそうです。そんな大人気の「おわら風の盆」ですが、今から100年位前には地域の過疎化にともなって参加者や後継者がおらず、消滅しかけていました。しかしそれを復活させようと立ち上がったある人物がいたのです・・・・。
Published 10/23/24
富山の海に面した街、雨晴。能登半島が見えるここはとっても綺麗な場所です。日本海の海岸線を氷見線という電車が通っていて、これは所謂「撮り鉄」と呼ばれる鉄道マニアに大人気の風光明媚な路線。ここにはまた、とっても小さな和菓子屋「こし村百味堂」さんの「千代くるみ」というお菓子がありますが、これ実は昭和天皇に献上されていた銘菓なのです。
Published 10/22/24
富山は昆布締めで有名で、蒲鉾まで昆布締めにしてしまうほど。富山の昆布締めの文化は遡って江戸時代、北前船が北海道から富山を経由していた事に由来します。そして何とこの富山の昆布がなかったら倒幕、そして明治維新は起こらなかったかもしれないのです・・・・。
Published 10/21/24
代々木は昭和の時代より予備校が多い学生の街。新宿南口からすぐのところにあるのですが、代々木は新宿区ではなく渋谷区なんですね。実はそんな代々木には1980年代末くらいまで『佐世保寮』というところがあり、佐世保に住民票があれば非常に安く泊まる事が出来たのです。ここでは佐世保ならではの朝ご飯や夕ご飯も食べる事が出来ました。
Published 10/17/24
新宿御苑は江戸時代に信濃高遠藩内藤家の下屋敷のあった場所です。ここを明治維新後、国が買い上げて、明治5年(1872年)に農業試験場としました。試験場だった期間は長くはありませんでしたが、ここは日本で初めてオーストラリアから輸入された羊が飼育された場所だったのです・・・。 ※本編の中で「今の東京農業大学ですね」と言っていますが「東京農工大学」の誤りでした。 ここに深くお詫びし、訂正させていただきます。
Published 10/16/24
世界で最も乗降客数が多いと言われている新宿駅。そんな新宿駅の西口では現在大規模な再開発が進められていますが、2022年に閉店してしまった西口の小田急百貨店の地下にはかつて新宿メトロ食堂街というのがありました。とても天井が低いこのメトロ食堂街ではお手頃なお値段でお蕎麦やカツ丼、カレーなどが食べられたのです。
Published 10/15/24
日本のレストランでは席に案内されると、真っ先におしぼりが出てきます。おしぼりは日本独自のもので、既に平安時代には似たようなものが存在したと言われています。西洋でこのおしぼりに当たるものといえば、フレンチやイタリアンのレストランのテーブルの上に綺麗に折ってあるナプキンでしょう。このナプキンの歴史も古代エジプトやローマの時代に遡る事が出来ますが、この当時のナプキンの役割は現代とはやや異なっていました・・・。
Published 10/10/24
現代のフォークにあたる食器は11世紀くらいのイタリアで使われ始めたと考えられています。この当時のフォークは今のフォークとは違って二またしかなく、それで食べ物を刺し、口へと運んでいたのです。ちなみに「フォーク」という言葉はラテン語の「フルカ」という単語から来ていますが、この「フルカ」とは食器とは全く関係ない道具の名称です。さて、その道具とは何だと思いますか?
Published 10/09/24
赤ちゃんが離乳食を食べる時に必ず使うのがスプーン。つまり我々が人生で最初にお世話になる食器はスプーンだと言えるかもしれません。そんな「スプーン」という言葉の語源は古代アングロ・サクソン語、即ち古英語の「スポン」。しかしスポンと呼ばれていた当時のスプーンは現在、我々が使っているスプーンとは見た目も材質もかなり異なっていたのです・・・。
Published 10/08/24
ディナーの席などで政治の話題などになり、激高してナイフやフォークを相手の方に突き出すようにしたり、スプーンをひらひらさせながら喋ったりすると、折角のおいしいお食事も台無しです。食事中、相手に不快感を与えないのは最低限のテーブルマナー。しかし「テーブルマナーなんて一切いらない!」と宣言したアメリカの大統領がいたのをご存知ですか?
Published 10/07/24
雑誌「料理王国」が行なっている『美食都市アワード』。日本全国で素晴らしい食材・食文化がある5都市が毎年選ばれるのですが、今年2024年はその5都市の一つに雲仙市が選ばれました。その大きな理由の一つに日本随一といわれる超高温の温泉の源泉があげられます。果たして100℃を超える源泉が産んだ雲仙独特の食文化とはなんなのでしょう?
Published 10/03/24
島原の郷土料理『自転車飯』ご存知ですか?カタクチイワシのいりこ出汁、椎茸、山ごぼうといった雲仙の地元で採れたものを甘口醤油をベースに炊き込みご飯にしたものなのです。今でも人気の逸品ですが、そもそもどうしてこの炊き込みご飯に『自転車飯』なんて名前がついたのでしょう?
Published 10/02/24