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要約
この会話は、日本の医療システムにおける臨床医と研究医の評価基準の違いについて議論しています。大学病院では、研究業績が重視され、論文の数とインパクトファクターが教授昇進の主な基準となっています。一方、臨床に優れた医師は評価されず、大学病院を去らざるを得なくなっています。この状況が、昨年509人の臓器移植手術が見送られた一因となっていると指摘されています。医療現場と研究の両立が課題であり、臨床を重視する専門病院の設立が提案されています。
チャプター
00:02:11大学病院における医師の評価基準
大学病院では、教授や准教授などの医局メンバーの昇進は、論文の数とインパクトファクター(論文の価値を示す指標)によって決まります。研究業績が優れた医師ほど、教授になる可能性が高くなります。一方、臨床に優れた医師は評価されず、居場所を失う可能性があります。
00:04:52臨床医の流出と影響
臨床に長けた医師が大学病院を去ることで、高度な医療技術を持つ人材が不足します。その結果、昨年509人の臓器移植手術が見送られるなど、医療の質が低下する恐れがあります。また、臓器提供者の意思が反映されない可能性もあります。
00:09:34医療システムの課題と提案
現在の医療システムでは、研究業績が過度に重視されており、臨床医の評価が不十分です。この問題を解決するには、臨床を専門とする病院を設立し、臨床医を適切に評価する必要があります。そうしないと、日本の医療レベルが低下する恐れがあります。
行動項目
00:03:47臨床医の評価基準を見直し、研究業績以外の実績も考慮する
00:09:49臨床を重視する専門病院を設立し、優秀な臨床医を確保する
00:05:14医療現場と研究の両立を図り、バランスの取れた医師の育成を行う