光る君へ日記 第42回 「川辺の誓い」
Listen now
Description
おぎは「後半戦は三条天皇に大注目!」を公言していたわけですが、木村三条が大層に生き生きとなさっているお姿を拝するにつけ、ついつい見入ってしまうのでございます。1000年前のロスジェネ世代には心からのエールを送りたいです。  「幻」からの「雲隠」、そして「宇治十帖」への流れには膝を打ちましたね。このように形作り、私たちに示してくれたことに改めて感謝申し上げたい次第です。(誰に?)  本放送から1日経って、少しは落ち着いて話が出来ると思ったのですが、いざつぼねに集ってみると、友がたりしたいことが噴出してしまいました。   <今回配信の注意> ※おぎたまは史実は史実として、ドラマはドラマとして大いに楽しみたいと考えています。 ※この配信は終始ネタばれ注意回です。「光る君へ」の放送を純粋に楽しみたい方は、番組をご覧になった後に視聴なさるのをお勧めします。 <おぎ注>  ●宇治十帖:源氏物語の第3部。源氏(でも実は柏木)の息子の薫と源氏の孫である匂宮が宇治の山荘に住む姉妹の姫を巡ってあれやこれや・・・の話。今回の放送で柄本道長(藤原道長・柄本佑さん)が療養している別荘が同じ宇治にある。 ●「もの思ふと 過ぐる月日も 知らぬ間に 年も我が世も 今日や尽きぬる」:源氏物語・幻の帖で光源氏が詠む歌。おぎ訳→ボーっとしているうちに時間があっという間に溶けた。もう死んじゃうかもしれない。 ●雲隠:『源氏物語』の第41帖。巻名だけが残されており、本文はなし。これによって光源氏が亡くなったことを示唆するという作り。ただ、この巻については様々な学説や伝承があるため、紫式部に煙に巻かれたとおぎは思ってます。 ※おぎがわかりやすく概要を説明したものにつき、テストで書いてもマルはもらえませんので要注意! 〈出典〉 ビギナーズ・クラシックス『小右記』 藤原実資著 倉本一宏編 角川ソフィア文庫 https://www.kadokawa.co.jp/product/322207000633/  <参考> ・ダイジェスト映像はこちらでご覧になれますhttps://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/pyVjX9MK7y/bp/pqwA7ZkyMW/ 【ドラマをもっと楽しむコラム】 をしへて! 倉本一宏さん ~病に倒れた藤原道長と噂の5人https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/pQxWwKNDZj/ をしへて!倉本一宏さん~辞めるよ! 辞めるよ! 辞めるよ? 平安時代の辞表https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/p3Ywkea70X/  【用語集】第42回より「皇后/立后」 https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/pA0M0XYY9D/ ※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。 ※内容は諸説あります。   X(旧Twitter) → https://twitter.com/TUBONEnoANONE ご質問などはこちらへ → https://marshmallow-qa.com/tubonenoanone HP、更新中 →おぎたまの局 https://www.tibonenoanone.com  
More Episodes
私は感慨深い。  それは、末っ子・柄本道長が4人の部下を持ち、内気だった彰子が自信にあふれた皇太后様におなり遊ばし、偏つぎでKYなまでに無双してしまった吉高まひろが司会をするまでになったのだから。  ここまでの43回、時には地団駄を踏み、時には時めきながらも、ずっと見守ってきて良かったと改めて思うのであります。  人は変わり、世代交代を繰り返しながら、人生の輝きを後進に譲っていく。  そんなたいそうなことをチラリと考えてしまいました。  さあ今宵もつぼねに集い、友がたりをいたしましょう。 <今回配信の注意> ※おぎたまは史実は史実として、ドラマはドラマとして大いに楽し...
Published 11/11/24
古典オタク、それも『源氏物語』のオタクであることを自認しているおぎたまですが、わたしたちには大先輩がいらっしゃいます。  そう、『更級日記』の筆者である菅原孝標女さんです。  少女時代に源氏物語にあこがれて、源氏物語を読みたいと神仏に祈る、女の幸せもほったらかし、妄想が暴走するなど・・・。1000年の時を経て平成時代に高校生だった私たちにも思い当たることが数多あります。彼女の振る舞いに「1000年経ってもオタクはオタク」という真実を見てしまうのです。  しかもその様子を記した日記が1000年経っても残っているとなると、これはもう「源氏物語の元祖にしてトップのオタク」と呼ぶにふさわし...
Published 10/30/24