Description
主人公の牛河原勘治(うしがわらかんじ)は自費出版の会社の編集部長。いつもデスクに座っていて、鼻くそをほじっています。そして、本を出したいという人達に、詐欺まがいのセールストークで何百万円も巻き上げ、自費出版の本を作っていきます。
非常にテンポの良い文章で読みやすく、読者は一度本を読んだら最後まで一気に読んでしまうでしょう。それぐらい、登場人物が生き生きと描かれています。
例えば、自分を天才だと思い込んでいる自己中なフリーター、高校卒のママ友を見下している音大卒の母親など、登場人物達が次々と牛河原の口車に乗って、本を出版していきます。まさに、夢を売る男なのです。
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